第23話 「秘密工場が秘密工場であるために」

                


ストーリーも着実に終焉に近づきつつあるものの
その前に自分の表現力の方が、先に終焉を迎えてしまいそうな
そんな摩訶摩訶日記も、そろそろ飽きられ始めている第23回目です。

でも、わたし負けない。

さて、前回は初対面のクリスティーヌ王女に
『問答無用』で大砲にブチ込まれて、『問答無用』でぶっ放されるという
RPG史上、他に類を見ない悲劇を体験した主人公一行。

早朝バズーカよりもデンジャラスな、人間バズーカの餌食となった彼らは
無事に『秘密工場』まで辿り付けたのか?


そして、その代償にどれ程の傷を負ってしまったのか!?




    


きれいな顔してるだろ。

壁とかぶち抜いてるんだぜ、それ・・・



自らが大砲になり、工場の壁をぶち抜くという力技を披露しましたが
大したキズもなく、見事潜入に成功します。

しかも、この『秘密工場』に突入するために、数々の苦難を乗り越え
人生を有意義に過ごすために与えられた貴重な時間を、それなりに費やしたにも関わらず
何の描写もないという斬新さ。

弾の変わりに、主人公一行を詰め込んだ人間バズーカが発射されると
画面が突然真っ暗になり

その長いトンネルを抜けると秘密工場であった。



ウソみたいだろ。


しかし嘘偽りなど微塵もなく、ここから長丁場が待っています。
準備が不十分であれば、『テレポート』何度でも脱出できますので
街に戻って身支度を整えてから、再度挑みましょう。


敵の本拠地であるこの『秘密工場』は、重要な秘密を守っている割には
『ハリガネ男』『そうじき男』など、大したことのない敵が守りを固めていますが
その中で、唯一注意しなければならないのが、次の敵キャラ。

その名も・・・



摩訶摩訶 『エナジー男』

RPG史上屈指の強敵、『エナジー男』。


その男、凶暴につき。


このキャッチフレーズが良く似合う素敵なフォルムの『エナジー男』は
こちらの『レベルを下げる』という
見た目の破壊力が霞む程の、新感覚の攻撃を仕掛けてきます。

そりゃあもう、集団で現れては容赦なくレベルを下げてきますので
奴と遭遇した時の緊張感たるや

兄さん、マジパネェっす!!

そう叫ばずにはいられない程です。
そんな彼との死闘は、まさに

殺るか、殺られるか。
(あんまり酷いと、ゲーム自体をやめちゃうぞっ☆)

とにかく、なりふり構わず全力で叩き潰してやりましょう。
それと、何故かウルウルボーイが集中放火をくらうことが多いです。


( ゚д゚)  やめてー、ただでさえ弱いのに、ますます使い物にならなくなっちゃうー


そんな個性溢れる敵キャラ達を蹴散らしながら、先へ先へと進んで行くと
いかにも意味ありげな小部屋で
ボスキャラらしき敵に、村人が捕らえられています。

彼らに何の義理もありませんが、マカマカ博士の野望を阻止するためにも
この敵を半殺しにして、根掘り葉掘り陰謀を聞き出してやるとしましょう。



摩訶摩訶 『ザコ少佐』

RPG史上屈指の攻撃力を誇るボス、『ザコ少佐』。


その男、『ザコ』につき。


ボスキャラなのに『ザコ属性』というアンバランスさに惑わされがちですが
繰り出される一撃の破壊力たるや

兄さん、マジパネェっす!!

そう叫ばずにはいられない程の威力です。

ゲームバランスをまるで無視した圧倒的な攻撃力をほこる『ザコ少佐』に対し
レベルを下げられて弱体化したウルウルボーイは・・・



( ゚д゚)  やめてー、一瞬にして星になっちゃうー


ただ、いくら圧倒的な攻撃力を誇るボスキャラであろうとも
『ザコ』という名のつく敵であれば、問答無用で瞬殺できる
主人公の変身技『ザコデストロイ』にて、一撃必殺を狙いましょう。

この戦いは、1ターン目に主人公が狙われさえしなければ、一撃で相手を仕留められますが
逆に最初に主人公が攻撃されると、一撃で仕留められます。

そんな緊張に満ち溢れたこの一戦は、まさに

殺るか、殺られるか。
(ゲームバランスをもう少し考えて、お願い☆)


そんなこんなで、何とか『ザコ少佐』を倒すことが出来れば
捕らえられていた村人を解放することができますので
彼らの知っている情報を、教えてもらうことにしましょう。

ちなみに彼らは、いつから、そしてなぜこの場所に捕まっていたのかという理由は
全く教えてはくれません。

その代わりと言っては何ですが・・・



     

『秘密工場』に関する、全ての秘密を教えてくれます。

なぜ人質が立ち聞きしただけなのに
こちらの欲しい情報の全てを知っているのかという疑問は残りますが

いつものことなので、気にせず情報を収集しましょう。

1.ミジサイバー装置はすでに動き出している。
2.このままではミジサイバー光線が溢れ出し、人々をミジンコに変えてしまう。
3.ミジサイバー装置を止めるには、動力炉に『ギガの鉱石』を投げ込む必要がある。
4.それを恐れて、マカマカ団は世界中の『ギガの鉱石』を破壊してしまった。
5.しかし、『南国城』に行けば、まだ『ギガの鉱石』が残っているかもしれない。
6.もしかしたらマカマカ団も、『南国城』へ先回りしているかもしれない。

上記の通り、いろいろな情報を教えてくれますが、要約すると

「こ、このままでは、ミジサイバー装置が作動しちまう・・・! 一刻も早く南国城で待ち受ける
 マカマカ団を蹴散らして、ギガの鉱石を持ち帰ってくるんだ。さもないと、さもないと・・・!!」

こちらの読解力が優れているのか
人質なのに極秘情報を知りすぎているのかは
皆さんの判断にお任せするとして、この情報に従い『南国城』へと向かいましょう。
ちなみに、この『南国城』とは


かつて怪物シンシアと、甘い一夜を過ごした場所です。

そんな甘酸っぱい思ひ出の土地で
最初に目に飛び込んできた光景とは・・・



THE☆集団リンチ。

『かっ飛びロケット』を駆使して、速攻でかっ飛んできてみると
この城の王様が、マカマカ団に見事なまでの集団リンチを受けています。

しかし、よくよく考えてみると、この王様の余計な一言から
シンシアとのよくわからない関係が始まったと言っても過言ではないため

大の大人が袋叩きにされているという悲惨な状況を
そのまま見学していたい気持ちも痛いほどよくわかりますが

ミジサイバー装置が発動して
世界中の人々がミジンコに変えられてしまう方が、はるかに悲惨な状況なので
ここは大人しく、マカマカ団を蹴散らして王様を救出しましょう。



摩訶摩訶 『ザコ隊長』

激突☆ザコ隊長。

王様の救出に向かうと、『ザコ隊長』が4人で襲い掛かってきます。
敵の数の多さに、一瞬怯んでしまいがちですが

ボスキャラだろうが、4人で襲ってこようがなんだろうが
『ザコ』と名が付くヤツには
俺様の『ザコデストロイ』をお見舞いしちまうぜ?

ってことで、迫り来る恐怖を一瞬で振り払ったら
王様から、この城にある『ギガの鉱石』の在り処を教えてもらいましょう。
すると、下記の情報を教えてくれます。

1.『ギガの鉱石』は、はるか昔に掘り尽くされてしまい、この島には残っていない。
2.当然、この『南国城』の倉庫にも残っていない。
3.ただし、最後の『ギガの鉱石』を、シンシアがペンダントにして身に付けている。
4.シンシアは、まだ『ニュークイーンの町』にいる。


つまりは

「ふははは。一足遅かったな、愚か者どもよ。ここにはすでに『ギガの鉱石』など存在してはおらぬわ。
 それが欲しければ、今まで散々『怪物』と罵ったシンシアに頭を下げに行くんだな。ふはははっ!!」


なるほど・・・
そういうことですか・・・

そういうことであれば、こちらが次に取る行動は一つですね。



THE☆放置プレイ。

素敵過ぎる情報を教えてくれた王様には、感謝の意味を込めて
『放置プレイ』という極上の快感をプレゼントしてあげましょう。

マカマカ団の集団リンチを受け、瀕死の状態の王様を放置して
威風堂々と歩く主人公一行の姿たるや

まるで主人公一味が
この城を壊滅させたかのような錯覚を起こさせてしまう程です。



くぅっ・・・!この快感・・・、たまらねぇぜっ!!

この『放置プレイ』ってヤツは、やられる側だけじゃなくて
やる側にも極上の快感を与えてくれやがるぜ、コンチクショウ!!




それでは、王様の遺言を元に『ニュークイーンの町』へ向かいましょう。
シンシアはこの町の宿屋の2階にいますので
今までの経緯を説明して、『ギガの鉱石』を譲ってくれないかと交渉すると・・・



     

あなたのためなら、何でもして あ・げ・る☆

日本男児に生まれたからには
死ぬまでに1度は言われてみたいセリフランキングで
常に上位に位置するセリフであるはずなのに

全身の毛穴が開いたのは何故でしょうか?

ちなみにこのセリフは、自分の彼氏が他の女に言われて欲しくないセリフランキングでも
常に上位に位置しているのため
主人公とシンシアの甘い関係を知らなかったガールフレンドは・・・



     

バカ!もう知らない!

そんなトトロの森で、お姉ちゃんが妹に言い放った名言とともに
殺意に満ち溢れたビンタが
エグイ角度で主人公の下あごを的確に打ち抜きます。

あまりの一瞬の出来事に、呆然と立ち尽くす主人公を横目に
ガールフレンドはこの場を走り去っていきます。

すると、そんな修羅場に偶然居合わせた
ダンボールを身にまとった『愛の戦士ジョニー』が口を開きます。



     

「心配するな!オマエの彼女は俺が探しに行っといてやるよ!!」

と、不安しか感じさせないセリフを言い放ち
ガールフレンドの後を追って行ってしまいます。

この一件により、主力級の働きを見せていたガールフレンドがパーティーから抜け
3人となってしまった主人公一行。

すると・・・



なんと『怪物シンシア』が起き上がり
仲間になりたそうに、こちらを見ている。


仲間にしてあげますか?






┏━━━━━━━━┓
┃ |> はい  はい    ┃
┗━━━━━━━━┛



拒否権など与えられるはずもなく
強制的にシンシアがパーティーに加入します。



     

その女、怪物につき。

見た目の破壊力もさることながら
圧倒的なまでの攻撃力も半端ねぇ。

ちなみに、このシンシアは
「道具を扱えるのは人間だけ」という、世間の通説を体言するかのごとく

武器を装備することは出来ません。

さらには、初期装備が『腰みの』オンリーというワイルドさ全開で
武器も持たず、丸腰の状態で敵をなぎ倒していきます。

ガールフレンドの抜けた穴は、この怪物シンシアが
補って余りある働きをみせてくれることでしょう。

ということで、新たな仲間も加わったとろこで
世界中の人々がミジンコに変えられるという惨劇を起こさせないためにも
再び『秘密工場』に戻って、ミジサイバー装置を止めに行きましょう。


と、その前に、これから先も過酷な戦いが待ち受けていますので
装備品の確認や、回復アイテムの購入など、準備を万端にしておくと良いでしょう。

またここでは、ショップの数が多く、何箇所かに点在していますので
どこから立ち寄ろうかと辺りを見回してみると・・・






村人がジョニーみたいな顔してるだろ。


バグってんだぜ、それ・・・


世界中の人々をミジンコに変える『ミジサイバー計画』とは別に

ジョニサイバー計画が発動しており
この村の人々が、ジョニーに変えられてしまっています。
(こ、これは、ミジンコになるより悲惨な状況なんじゃね!?)


まぁ、この計画は、一度外に出てから再び町に戻れば白紙に戻されますので
ご安心下さい(個人的には、残念な気持ちでいっぱいですが)


そんなこんなで、シンシアという新たな仲間をパーティーに加え
ウルトラマンの偽者、セーラー服を着ている男、道具の使えない怪物という

RPG史上、他に類を見ない斬新過ぎる仲間達を引き連れ

主人公一行のウソみたいな旅は続けられるのでありました。





吐キ気ガスルホド撲殺宣言は、摩訶摩訶を愛しています。


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