第14話 「秘密の花園」 

                


2006年にもなって、本気でスーパーファミコンに没頭している24歳の社会人は
世間的にはどう思われているのでしょうか?
そろそろ体裁が気になり始めた摩訶摩訶日記も、春の日差しが暖かな第14回目です。

さて、エンジンが壊れていて動かなかった船を
はりてババアの手をオール代わりにすれば、動かすことが可能なんじゃね?という
常人には理解し難い発想で起動可能としてしまいました。

まぁ、今までの経緯はどうであれ、一向はアトラス山へ向かうこととなりました。
それでは、ここでその新感覚の船を紹介したいと思います。


    


      

ね?新感覚以外の言葉は浮かばないでしょ?

さて、このババア船地球号に乗ってアトラス山を目指すわけなのですが
サンポートの港町を出たら、真っ直ぐ西に進み
突き当りを海岸沿いに南下すると、上陸できる場所がありますので、そこから陸に上がりましょう。

間違っても上記以外の方法で行こうなんて思わないでくださいね。
言うこと聞いてくれない悪い子は

確実に遭難しますよ?

ただえさえ海図という気の利いた物がないばかりか
マップが拡大されすぎてて辺りが見渡せないため自分の現在地すらわかりません。
それどころか

なぜこんなクソゲーに没頭してるのかさえ
わからなくなります。

では、ここで注意事項を一つ。
例え上記のルートで行ったとしても『バミューダ』という敵に出会ったら要注意!!



摩訶摩訶 『バミューダ』

問答無用で船ごと飛ばされます。

くせ者なのは、この『どこか』という言葉です。
文字通りどこかに飛ばされてしまいますので

確実に遭難しますよ?
演出が素敵すぎて言葉もありませんね。

もしそうなってしまったら、無闇に動き回って町を探すよりも
リセットして最初からやり直すか

大人しく中古ショップへ持っていきましょう。
その方が確実です。

さて、まだこのゲームソフトが皆さんの手元にあると信じて、話を先に進めるとしましょう。

とにかくこの「バミューダ」に出会うことなく、無事に上陸することができたら
近くにある『ナゴの村』で、アトラス山への手掛かりを探すとしましょう。



   

街の人々はみな、この街の北東にある花園に行くと腑抜けになってしまうと口にしています。
そんな危険な香りが漂っている花園ですが
どうやらここを通らなければ、アトラス山へ行くことができないようです。

事の詳細を知るために、実際に花園へ行き腑抜けになってしまったという
道具屋の亭主に、話を伺いに行きましょう。



腑抜けどころか、廃人寸前です。

彼の奥さんの話によれば、花園に足を踏み入れたものは、例外なくこうなってしまうみたいです。

常識的な方なら、ここで行くのを躊躇してしまうでしょうが
摩訶摩訶の虜になりかかってしまっている自分の場合は

すでに廃人のようなものなので

迷うことなく秘密の花園を訪ねることができちゃいます。
『花園を訪ねる』って、なんか卑猥な響きだね☆



花園の奥へ進んでいくと、遠くで呼ばれる声がします。
声のする先にはいつものように

バグありえない展開が待ち受けていることが
幼稚園の年長さんでも予想できると思われますが
ここは、導かれるままに声がする方へ向かいましょう。

すると・・・



てへ(照)
妖精にキスされてしまいます(キャー)

そうこうして昇天している間に、花園の外に強制的に放り出されてしまいます。

これはエンドレスで続けられるので
気の済むまで妖精にキスしてもらったら
再びナゴの村へ戻り、もう一度花園を通り抜ける手段がないか情報収集をしましょう。

すると、この村で一番長生きをしている『ウメ婆さん』が
あの花園について何かを知っているとの情報を得ることが出来ました。
そして、そのウメ婆さんは『オウエドの町』の温泉に浸かりに行っているとのことでした。

どうやら、この町は有名な温泉街であり
混浴がお盛んという夢のような場所のようです。

ってことで、高鳴る期待を胸に足早に向かいましょう。

今ならこの破壊衝動に駆られるほど遅い読み込み時間も
床に叩き付けたくなるほど異常なエンカウント率も

少しだけなら許せそうです。

そして、ついに到着『オウエドの町』。
一向は、そこで驚愕の事実を目にすることにっ!!



   

混浴どころか、全開よろしくです。

混浴がお盛んな町どころか、単なる露出狂の集まりの町です。
しかも、老婆とハゲオヤジと若い男しか入っていませんでした。

摩訶摩訶ごときに少しでも期待した過去の自分を
殴り殺してやりたくなりました。

この程度のことに腹を立てていても仕方ないので
湯船に浸かっている人たちに話を聞くとしましょう。

彼らの話によると、肝心の『ウメ婆さん』はこの混浴には入っておらず
この街にある旅館『ふうりゅうかん』の女湯にいるとのこと。

さっそく、その『風流館』に足を踏み入れてみると

「世界一の板前を目指しているマサさんという方がいらっしゃるとお聞きしましたが」という

個人情報が流出しまくりの言葉を掛けられ
RPGの宿命とも言うべき、お決まりのパターンに突入します。





『いいえ』







『いいえ』





嫌だって言ってるのが聞こえませんでしたか?

こちらの意思など完全無視のワンマンプレー炸裂です。

そうして嫌々案内される先には一本の宝刀が飾られています。
そして、どうやらこれが・・・



   

幻の宝刀『政宗』だそうです。

あたかも、誰もが知っている伝説のお宝っぽく語り始めますが
今初めて聞きましたし別にどうでもいいです。
どーでもーいいですよ♪

また、どうやらこの宝刀は一流の板前にしか使いこなすことができず
半人前では触ることすらできないそうです。
ということなので・・・



当たり前です。

世界一の板前を目指して旅に出たはずなのに
今まで一度たりとも料理の修業をしていません。
それどころか・・・

包丁はザコを斬殺するためにしか使っていません。

戦闘にはコックの神聖な包丁は使わないという信念を持っているサンジ君を見習ってもらいたいものです。

まぁ、この取って付けたようなやり取りは適当に聞き流しといて
さっさと今回の目的であるウメ婆さんに会いに、女湯の方へ向かいましょう。



ふすまの向こうが待望の女湯です。

心を無にして強行突破してやりましょう。


この湯に浸かっているウメ婆さんに話を聞くためだけに

パーティー全員で女湯に突入するという

非常識極まりない手段で、出撃準備は完了です。


さぁ、いざ尋常に勝負!!



   

まぁ、そりゃそうだよな・・・

当たり前のように悲鳴を上げられます。
というか、ここで何事もなくすんなり入れた方がゲーム性を疑いますけどね。

とは言うものの、今まで具合が悪くなるくらい様々場面に疑問を抱いていますので
今さら、どんな反応が返ってこようが気にも留めませんが。

そんなことを思っていると・・・



    

オヤジを投げつけられます。

手元にあった風呂桶を投げられたはずなのに
どこからともなくオヤジがこちらを目掛けて飛んできます。

何度女湯に入っても、エンドレスで同じ展開が繰り返されるため
結局現時点ではウメ婆さん話を聞くことは不可能のようです。

ガールフレンドだけで女湯に行く
とか
ウメ婆さんが風呂から上がるのを待つ
とか
そんな常識的な選択肢がプレイヤー側に与えられているはずもないので

ありえないくらいリセットボタンを連打して
気を紛らわせときましょう。

一通り気が済んだところで、何日間も湯船に浸かりっぱなしのウメ婆さんに
パーティー全員で話しを聞ける方法を探るために
一向は、次の街へ旅立つのでありました。



一般的な概念はそろそろ捨てた方がいいですよ?


終わりなき旅は続く・・・



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