第08話 「リオカップ決勝戦 前夜」


     

準決勝でサントスとの激闘を制し、いよいよ明日はリオカップの決勝戦。

その対戦相手は
天才プレイヤー、カルロス・サンターナ率いるフラメンゴ。

ここまで毎試合ギリギリのところで勝利をおさめてきたサンンパウロとは対照的に
フラメンゴは、1回戦から圧倒的な力で勝ち上がってきている。



     

スター選手が揃うフラメンゴの中でも
ロベルトが最も警戒する選手は、やはり主将のカルロス・サンターナ。

彼の実力はロベルトだけでなく、ブラジル全土で注目されており

伝説のストライカー、ジャイロの再来とまで言われている。



ジャイロ・・・?

聞きなれない名前に戸惑いを見せる翼。



伝説のストライカー、その名はジャイロ。

ジャイロという選手は
ペレが活躍する前 の世代のストライカーである。
(※ ちなみにペレが活躍していた時代とは1960年〜1970年頃)

ロベルトは、ジャイロの伝説について語り始める。



     

ブラジルサッカーの伝説的な男であるジャイロは
ヘディングの苦手なプロ選手だった。

だが、未公認記録まで含めると
1000ゴールという驚く程の得点を決めているのである。

なぜ、ヘディングが苦手な彼が
ここまでの得点を重ねることが出来たのであろうか?

それは・・・



ジャイロ サイクロン

それは、彼自ら編み出した
必殺シュート『サイクロン』の存在。




      

伝説として語り継がれる、幻のシュート。

想像を絶する破壊力を秘めたこの『サイクロン』を
とれるキーパーは、一人としていなかった。

ヘディングが苦手であるという、プロとしては致命的な弱点を
このシュートを編み出す事によって帳消しにした。

そしてこのシュートは無敵を誇った。

ジャイロの引退後、多くの選手が彼の『サイクロン』を模倣した。

しかし、誰一人として打つことは出来なかった。

そして『サイクロン』は、誰も打つことの出来ない幻のシュートと言われ
いつしか、人々の記憶の中に消えていったという。



     

明日は、いよいよリオカップ決勝戦。

翼のブラジルでの3年間の成果が試される。

明日の決勝戦

新たな伝説が生まれる・・・



次回はようやく決勝戦。ここまでの道のり、長すぎる・・・


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