第10話 「リオカップ決勝戦 vs フラメンゴ 延長戦」


前後半を終えても、両チーム互いに一歩も譲らず
勝負の行方は延長戦へと持ち越される。

延長戦の前半は、フラメンゴのキックオフで試合が再開。
ブラジルユースNo.1のフラメンゴは、その実力を見せ付けるべく
MFサンタマリア君を起点としていた先程までとは戦術を変更し
延長戦は、エースストライカー、カルロス・サンターナを中心にゲームを組み立てる。

パスを受け取ったカルロスは、翼を以ってしても触れることさえ出来なかった
秘密兵器『分身ドリブル』を駆使して、サンパウロゴールへと迫る。


しかし、このままカルロスの思い通りにはさせないと
彼の前に立ちふさがる男が一人!!

その男こそ・・・



勝負だ!!カルロス!!

1度負けても、2度勝てばいい!


自分が負けても、チームが勝てばいい!!

そんな翼の執念が乗り移ったかのような
渾身のスライディングタックルを、勢いに乗るカルロスに仕掛ける。



     

本日2度目の一騎打ち!!

前半戦で、完膚なきまでに敗れ去った『分身ドリブル』に対し
対抗意識剥き出しの翼が、果敢にスライディングタックルで立ち向かう!!


勝負の行方は!?



なにィ!!

2度目となる天才対決は、翼に軍配。

「聖闘士に同じ技は二度と通用しない」

不死鳥の如く蘇る男の決め台詞を、自ら体現するかのように
見事にカルロス君から、ボール奪取に成功。

そのまま勢いに乗る翼は、MFプラトン君とのワンツー・リターンで
一気に相手チームのゴール前までボールを運ぶ。



さぁ、反撃開始だ。

素早いパス回しで、相手ディフェンダーを置き去りにし
ゴール前から、本日3発目となるドライブシュートを放つ!!




敵のキーパー必死に喰らい付く!!

勝ち越しゴールを狙うべく、超至近距離から放たれた刺客。

強烈なドライブシュートが、呻りを上げてフラメンゴゴールへ。
そして、そのシュートに見事に反応するゴールキーパー。

果たして!!



     

シュートは、無常にもゴールバーに!!

キーパーの横をすり抜けて、勝ち越しゴールを狙ったシュートは
まさかの、ゴールバーに阻まれるという不運。

そして、こういった絶好のチャンスを逃した後には
得てしてピンチに陥るのが通例。

それは、今回も例外ではなかった・・・



こぼれ球を敵の4番がフォロー。

ゴールポストに阻まれ、こぼれ球となったボールを
敵の4番がフォローし、サンパウロの流れが見事に断ち切られる。

敵の4番は、そのまま自らボールを運び
カルロスへと絶妙なスルーパスを送る。

そして・・・



カルロス君 ミラージュシュート          

いくぜ!ミラージュシュート!!

この試合、これまで温存していた必殺シュートを
延長戦になって遂に解禁。

七色の光を放ちながら、強烈なスピンのかかった戦慄のシュートが
サンパウロゴールへと襲い掛かる!!



          

決まった!ゴーーール!!

レナート君の決死のパンチングさえも
このシュートの前では、あまりにも無力であった・・・

実況の『チャーリー高橋氏』の絶叫が物語っている通り
延長前半戦の終了間際に、カルロス君にゴールを奪われてしまう。

そして・・・




1点をリードされたまま、試合は延長後半戦へ。

絶対に与えてはいけなかった勝ち越しゴールを許してしまい
リオカップ優勝への道が、一歩遠のいてしまう。

それでも、下を向いているプレイヤーはサンパウロには1人もいない。
選手全員が『優勝』の2文字を手に入れるため、頂を目指して進み続ける。

延長後半戦、残りの15分にその全てを掛ける。



延長後半戦、互いに譲らず乱戦模様を呈す。

サンパウロのキックオフから後半戦が始まり
MFタハマタ君がボールを受けるも、フラメンゴの執拗なマークを振り切れず
ボールを奪われてしまう。

そして小刻みにパスをつながれ、ボールはゴール前へ。
シュート態勢に入った敵の8番に、ゴールキーパーのレナート君が飛び出す!!



     

この勝負、どっちが勝つ!?

ボールに向かってジャンプする敵の8番に合わせるように
レナート君も競り合いに行く。

空中大戦争、ここに開戦!!

戦場を、フィールドから空中へと移し
両者空中で合間見える!!

果たして、勝負の結末は!!



おぉぉぉーーッ!!

俺がサンパウロの・・・

正ゴールキーパーだぁ〜ッ!!

そんな魂の叫びが聞こえてきそうな
レナート君の超ファインプレーもあり、この空中戦を見事に競り勝つ。

そして、そのボールを・・・


 

     

翼、あとは任せたぞっ!!

レナート君、キミのガッツ溢れるプレイは無駄にはしない!
こぼれ球にいち早く反応したMFプラトン君から、翼へとボールを繋ぐ。

皆の頑張りによって、届けられたこのボール。
延長後半に入り、最初のチャンスボールを翼が慎重に左足でトラップ。



          

そしてドリブルで一気に駆け上がる。

魂のボールを受け取った翼が
1点ビハインドの状況を打開すべく、得意のドリブルにて
フラメンゴ陣営へと切り込んでいく。

フラメンゴの中心選手であるMFサンタマリア、DFジェトーリオを含めて
脅威の5人抜きを披露。

そして、そのままゴールキーパーと1対1の状況を作り出す。

ドリブルで抜きに掛かる翼に対して
玉砕覚悟でそのボールに向かってくる、相手キーパー。


そしてっ!!



大空翼 ヒールリフト          

かわしたぁ〜っっ!!

1対1という緊迫した場面で
これまで温存していた新必殺技『ヒールリフト』を繰り出し
相手ゴールキーパーを鮮やかにかわす。



          

ガラ空きのゴールへ!!

ゴールキーパーまでも抜き去って
フラメンゴのプレイヤー6人を、全く寄せ付けずにごぼう抜き。
この時の翼のプレイは『神がかっていた』と、試合後誰もが口にしたと言う

そんな翼の神のドリブルにて、カラッポとなったゴールに向けて
今、渾身のシュートが放たれるっ!!



          

サンパウロ、土壇場での同点劇!!

この試合に、並々ならぬ決意で挑んだ男
大空翼の見事な同点ゴールにて、サンパウロを窮地から救う。

残り試合時間が5分を切り、両チームが総力を掛けて
次の1点を奪うべく、互角の攻防を繰り広げる。

そして、遂に・・・



     

勝負はPK戦へ・・・

決勝戦に相応しい両チームの激戦は、延長戦を終わっても決着が着かず
勝負の行方は、リオカップ初となるPK戦へと委ねられる。


熱き男達の戦いは・・・終わらない。




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