第05話 「リオカップ3回戦 サンパウロvsグレミオ」


サンパウロ vs グレミオ

リオカップ3回戦
サンパウロ vs グレミオ



     

リオカップ3回戦の相手は、昨日サンパウロの練習グラウンドに突如姿を現し
翼のドライブシュートを完全に封じ込めた天才ゴールキーパー メオン率いるグレミオ。
(グレミオ主力選手紹介は別ページにて)。

昨日の動きを見る限り、恐らく彼からは大量点は望めない。
可能な限り、FWのダ・シルバのシュートチャンスを減らし
いかにして失点を最小限に抑えるかが、勝利へのポイントとなるだろう。



          

グレミオのキックオフから試合開始。

グレミオは、エースストライカーであるダ・シルバへボールを集める。
ミーティングでのロベルトの情報通り、南米選手特有のスピードで
サンパウロ陣営の守りが次々に突破されていきます。

そのスピードを生かして敵のマークを振り切り、一気にシュートを放つ。



     

グレミオ、あっという間に先制。

必殺シュートではないものの、レナート君にこのシュートが防げる訳もなく
開始わずか2分20秒で、あっという間に先制点を奪われてしまいます。

この光景を見せられ、黙っていられない男が一人。
静かに、そして激しい闘志を燃やします。



          

昨日の借りは今日返す!!

昨日、ドライブシュートを完全に封じ込められた借りを返すべく
グレミオのゴール目掛けて、渾身のシュートを放ちます。



ドライブシュートが通用しない相手     

俺にはドライブシュートは通用せん!!

翼の放った渾身のシュートを、昨日と同様に余裕でセーブするメオン。

サンパウロの得点源である翼が封じ込められたとしても
1点リードされている状況を打破しなければ、この試合に勝利することは出来ない。
何とかして、まずは同点に追いつきたいサンパウロイレブン。

幸いグレミオDF陣にそこまでの守備力もないため、とにかくゴール前へボールを上げて
シュートを打ち込んでいく。



     

まずは、FWジウ君が躍動。

「翼やバビントンだけに、いい顔はさせないぜ。」とばかりに
もう一人のエースストライカーであるジウ君が、ヘディングシュートを放ちます。



          

!?

翼のドライブシュートを軽々とセーブするほどのゴールキーパーのはずなのに
それよりも明らかに威力の劣るジウ君のヘディングに対して、反応の悪さを垣間見せるメオン。

その光景に、妙な違和感を感じ取った翼。



          

!!!!

ジウのヘディングシュートをしっかりとキャッチ出来ず、こぼれ球になってしまったボールを
今度はバビントンが走り込んでシュートを放つ。

すると、先ほどのジウのシュートの時と同様に、間一髪でのセーブ。
その動きを見た翼は・・・



予感は確信へと変わる。

この2発のシュートを、ギリギリのところでセーブしたメオンの動きを見て
翼の予感は確信へ・・・

 



          

メオンはダイレクトシュートに弱い。

ジウ、バビントンのヘディングシュートに対して
不自然と思えるほどの、反応の悪さをみせたメオン。

その光景を見て、ダイレクトシュートが苦手であることを見抜いた翼。
とは言え、メオンは並みのキーパー以上の能力はある。

いくらダイレクトシュートが弱点であったとしても
翼のオーバーヘッドキックの威力では、恐らく通用しないだろう。
一体どうすれば・・・



 

まてよ!!

何かをひらめいた翼くん。

 



それは、オーバーヘッドを超える必殺のオーバーヘッドの存在。

その可能性に気付いた翼くん。



     

来い!俺に持って来い!!

ゴール前でボールをキープしていたタハマタ君に対して、パスを要求。

キャァ♪(゚∀゚*)【カッコイイ──ッ】(*゚∀゚)キャァ♪
(本作品で屈指の名シーン。翼君、かっこよすぎです☆)



     

これだ! このボールで決める!!

翼の異様なまでの威圧感に、本能的に危機感を感じ取るメオン。
そして今、新必殺技がベールを脱ぐ・・・



ドライブオーバーヘッド解禁

いけェェ〜〜〜〜〜〜!!
新必殺技、ドライブオーバーヘッド解禁。




     

と  め  る  ! !

未知のシュートの異質さと、そのあまりの破壊力に
ゴールを飛び出してボールを止めにかかるメオン。

そして遂に・・・



    

決まった!ゴール!!

難攻不落と言われたグレミオのゴールを、新必殺技で遂にこじ開けることに成功。

そしてゴールを奪うだけでなく
ゴールネットまで突き破るという破壊力。

この衝撃的な光景を見たメオンは・・・



全くもってその通り。

まるでプレイヤーの心の声を代弁したかのような彼の悲痛な叫び。
まさかゴールネットまで突き破るほどの破壊力とは・・・

ちなみに、『空想科学読本』によると(yahoo知恵袋より)
シュートがゴールネットを突き破るために必要な速度は、何と・・・

時速2800Km以上

高校3年生の放つシュートが、まさかのマッハ2.8
(※コンコルドの速度がマッハ2.1)

そんな衝撃的な光景に、メオンだけでなくサンパウロのメンバーですら
呆気に取られて、立ちすくんでいる中・・・



           

ダ・シルバ君だけは、いたって冷静。

さすが、このトーナメントで3回戦まで勝ち上がったチームのエースストライカー。
リスタートから一気に中央を突破し、極めて冷静に勝ち越しゴールを決めてみせる。

ネットを突き破ろうが、破るまいが1点は1点。
これでゲームは再び1点勝ち越される展開に。

しかし、新必殺技を編み出し勢いに乗る翼。
チームメイトも、この試合はとにかく翼にボールを集める。

そして再び、ゴール前の翼へ絶妙なセンタリングが上がる。

 



ドライブオーバーヘッド          

本日2発目のドライブオーバーヘッド炸裂!!

同点にはさせまいと、必死にこのボールにくらいつくメオン。
本日2度目の勝負の行方は・・・




      

キーパーを吹き飛ばして、ゴール!!

先ほどはネットを突き破り、今度はキーパーをも吹き飛ばす。
まさしく『殺人シュート』と呼ぶに相応しいドライブオーバーヘッドで、すぐさま同点に追いつく。

そして同点のまま前半戦は終了し、サンパウロのキックオフで後半戦へと突入。
2対2という得点だけを見れば、まだまだどちらに転ぶか分からない展開ではあるものの

前半戦の翼の勢いに対して、完全に戦意喪失のメオン。
彼はもはや翼の敵ではなかった。



     
          

まさに翼の独壇場。

完全に戦意喪失のメオン相手に、この日3発目のドライブオーバーヘッドで勝ち越しゴール。
更に試合終了2分前には、通常のオーバーヘッドキックにて4点目を叩き出す。
そしてここで・・・



サンパウロ見事勝利。

激戦必死だと思われていたこの試合も、終わってみればサンパウロの完勝。



      

この試合も偵察に来ていた、カルロス・サンターナ。

恐らく決勝戦で合間見えるであろうフラミンゴFCのキャプテン
カルロス・サンターナがこの試合を見つめている。

そんな彼を後ろから呼び止める声が・・・



          

カルロスさえも知らない、この男は一体?

彼は、翼自身でさえも気づいていない、翼の秘めたる力を感じ取っている様子。



             

そして、意味深な言葉を残して去っていく。



     

彼は一体何者なのか?
そして、彼が口にしたスーパーストライカーとは!?

様々な謎と思惑が交錯するリオカップ。
サンパウロは順当に4回戦へコマを進める。

   


サンパウロ
 
グレミオ
得点者
決め技
1st
得点者
決め技
        27:40 ダ・シルバ シュート
大空 翼 ドライブオーバーヘッド 24:00                  
        13:50   ダ・シルバ ヘディングシュート
大空 翼 ドライブオーバーヘッド 10:30          
         
2nd
          
大空 翼 ドライブオーバーヘッド 22:50                
大空 翼 オーバーヘッドキック 02:00                    



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