11月7日 きんようび
『アリスソフト』の新作を紹介してみましょう・・・


                

※ 微妙なネタバレを含んでますので、気になる方は「戻る」ボタンをポチッとな。



「さてさて、今回は名作製造機メーカー『アリスソフト』の最新作『武想少女隊 ぶれいど☆ブライダーズ』レビューいってみましょー♪」
「いい大人が、真剣にエロゲーを語るキモさに、そろそろ気付いた方がいいと思う・・・」
「キモくて結構。それでは、このゲームの概要から、はりきって紹介していきましょー♪」
「完全に開き直ってるし・・・」


タイトル 武想少女隊ぶれいど☆ブライダーズ
ジャンル シュミレーションRPG
発売日 2014年10月24日
対応機種 PCゲーム(アダルトゲーム)
発売元 アリスソフト
キャッチコピー 「想いを武装に、絆を愛に。」



「ゲームのジャンルとしては、シュミュレーションRPGなんだね。」
「アリスソフトのシュミレーションRPGには名作が多いので、発売日を毎日毎日心待ちにしてたんです (≧▽≦)
「それもどうかと思うけど・・・」
「では、最初はストーリーから紹介するとしましょうかね。」
「おねげぇするっす。」




          21世紀後半。突如現れた異星人の巨大侵略兵器による攻撃により、人類は抗う術もなく存亡の危機を迎えていた。

          その最中、日本の地下に広がる巨大空洞で、かつての戦時より眠る
          空想の力を実体化できる究極の兵器『空想具現化装置』
          その適合者(マスター)である日本軍兵士の青年が氷付けの状態で発見される。

          人類の兵器が全く通じない異星人の侵略兵器が無差別攻撃を仕掛ける中
          眠っていた装置とそれを使用できる青年――『火乃流星』が目覚め、これを迎撃。
          圧倒的な勝利を収め人類はつかの間の平和を手にした。

          異星人に蹂躙された各地の復興が進む中、新たに結成された地球防衛軍の指揮官に任命され
          宇宙からの侵略者と戦う任務につく流星。

          しかし、彼は装置を使用できる唯一の存在であり、万一のことがあればそれは同時に地球の敗北を意味した。
          そこで防衛軍総司令官である通称「長官」
          共に戦う適合者(ブライダー)の素質を持つ少女たちに召集令状を送りつける。

          突如現れた黒服の男たちに地球防衛の名の下に連行され、戸惑う少女たち。

          だが、家族や身近な人を守りたい、大切なものを奪った異星人を討ちたい……
          様々な思惑の元、少女たちは流星と共に戦うことを決意する。

          こうして地球防衛軍特別部隊、『武想少女隊ぶれいど☆ブライダーズ』による地球防衛作戦が開始された。

          再び現れた異星人たちから地球を守るために――
        
         (公式HPより)




「うーん、奥が深いんだか、ありきたりなんだか、よくわからないストーリーだな。」
「ありきたりじゃなくて、『王道』ってだけですよ・・・」
「要するに、『地球に侵略してきた異星人を、特殊能力と兵器で撃退して、地球の平和を守ろう。』って事でしょ?」
「ま、まぁ、一言でまとめちゃえば、そうですけど・・・」
「んで、エロゲーだから、異星人と戦うのは美少女って事でしょ?」
「反論の余地はありません・・・」
「んで、ヒロイン達と仲を深めていったら、あんなことやこんなことが出来るって事でしょ?



(・・。)ゞ テヘ


「キモっ・・・」



「では続いて、このゲームの最大の魅力である、ゲームシステムを紹介していきましょう。」
「あいあい。」





     









  
「えーと・・・、『スーパーロボット大戦』の紹介だったっけ?」
『武想少女隊 ぶれいど☆ブライダーズ』の紹介です。」
「そうだよね・・・」
「・・・・・・・・・・・・。」
「・・・・・・・・・・・・。」
「・・・・・・・・・・・・。」
「・・・・・・・・・・・・。」


「え、えっとですね、ゲームシステムとしては、それぞれのユニットの異なる能力を駆使して

  隣接するマスの敵ユニットを撃退していくって感じのシステムなんです。」

「攻撃する武器の使用回数も決まってるんだ?」
「そうなんです。 なので、強い武器だけを使い続けるわけにはいかないんですよ。」
「ふむふむ。」
「強力な武器はその分購入金額が高いので、相手の残り体力によって、武器を切り替えながら攻撃する事も必要なんです。」
「なるほどね。」





     



  

「ゲージが溜まれば、強力な必殺技も繰り出せます。」
「シュミレーションRPGの醍醐味だね。」
「敵ユニットのHPは圧倒的なんですが、強力な必殺技を駆使することで、対等に渡り合えるって寸法です。」
ユニットの性能の違いが、戦力の決定的差ではないということを教えてやる、ってわけか。」
戦いとは、いつも二手、三手先を考えて戦うんです。
「シュミレーションPRGの基本だね。」
「そうこうしながら敵を蹴散らして経験値が溜れば、レベルが上がって能力値がアップするんです。」











  
「レベルアップの際に上昇する能力はランダムなので、運に左右される部分が大きいですね。」
「そうなんだ。」
「とは言っても、キャラクターごとに、ある程度上昇しやすい能力値の設定はあるみたいですけどね。」


「それはそうと、『別の所も、成長すればいいのにな・・・』って言ってるけど、確かに世間的には大きい方がいいという風潮があるけど

小さいなら小さいで、それはそれでありだよね。

「ですよね? やっぱり、バネさんもそう思いますか!!」
「そりゃそうでしょ。それこそ、男の夢(ロマン)でしょ (≧▽≦) 」
「ですよね、ですよね (≧▽≦)」
能力値の上昇が小さければ小さい分、難易度も上がって、戦闘時のスリルが味わえるしね☆」
「えっ、あ、えっと、そっちの話?」
「え?他にどっちの話があるの?」
「あっ、えっと、そ、そうですよね、あ、あはは、 じゃ、じゃあ、つ、次にいきましょうかね。」
「あいあい。」











  
「実はこのゲーム、能力値を上げる方法はレベルアップだけじゃないんです。」
「スパロボ・・・」
「費用はかかりますが、レベルごとの限界値まで、能力を上昇させる事ができるんです。」
「金にもの言わせて、好きな女を自分好みにカスタマイズしちゃうぞっ☆ってわけか。」
「いや、間違ってはないですけど・・・」





     



  

「他にも、アドベンチャーパートで、メンバーと仲を深める事でも、能力値は上昇するんです。」
「サクラ大戦・・・」
「このイベントを進めていくことによって、サクラ大戦では想像しか出来なかった展開にも発展しますよ ( ̄ー ̄)ニヤリ」
「18歳以上の特権だね。( ̄ー ̄)ニヤリ」
「まぁ、大人になって良かった事なんて、これくらいしかないですしね・・・」
「・・・・・・・・・・・・。」
「・・・・・・・・・・・・。」
「・・・・・・・・・・・・。」
「・・・・・・・・・・・・。」
「ごめんなさい、こういう時どんな顔すればいいのか、わからないの・・・」
「笑えばいいと思うよ・・・」
「・・・・・・・・・・・・。」
「・・・・・・・・・・・・。」
「・・・・・・・・・・・・。」
「・・・・・・・・・・・・。」
「じゃあ、ぼちぼち、締めましょうか・・・」
「ですね・・・」





     





  
「これらのように、アドベンチャーパートと、戦闘パートを繰り返しながら、ストーリーが進行していきます。」
「なるほど。」


「魅力的なキャラクターや、テンポの良いストーリーで、飽きること事なく普通に楽しめる仕上がりになってるので

  遊べるシュミレーションRPGをお探しの方にとっては、やって損はない作品だと思います。」

「だね。」
「ってことで、最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。」
「あざーす。」


















「世界は、今日も平和です。」
「です。」




     

◆ シナリオ : 60点

    可もなく不可もなく。良く言えば『王道』だが、言い方を代えれば『ありきたり』。
    そもそも最初から「エロゲーにストーリーなんて求めてねーよ」っていう真の漢にとっては、全く気にならないレベルだが
    ストーリーも1本道なので、深みのあるシナリオの探求者にとっては、やや物足りなさを感じずにはいられないだろう。

    確かに、ギャグテイストをベースとした会話のやり取りは、誤字が目立つものの、思わず笑ってしまうシーンも多く
    シナリオが進むにつれて厚みを増していくストーリーに、いい感じで『緊張と緩和』を演出している。
    そして、終盤の展開はさすがに熱くなるものがある。

    とは言え、肝心のヒロイン達とのイベントは、本編に直接関係のない日常的なやり取りも多い上に
    エロゲーの醍醐味である、それぞれのヒロインごとの個別ルートが存在しないのも致命的。

     アドベンチャーパートでセーブ&ロードを繰り返せば、1回のプレイで大体のCGを見る事が出来るので
     昨今の周回プレイを前提としたゲームに比べれば、良心的と言えば良心的と言えなくはないが・・・



◆ SLGパート : 60点

    防衛基地を建設・駆使したり、味方ユニットが撃墜されないようにしたり、出現した敵を全滅させる事で
    戦闘後の収益を増加させる事が出来るので、敵の出現位置を予想したり、敵の動きを考えながら戦わなければならないなど
    戦略的な要素はあるものの、スパロボでいう精神コマンドや、マップ兵器の類はなく、味方ユニットの初期配置も固定されている。
    さらには、敵の攻撃を回避しまくらない事にはクリアが厳しいので、最終的には運頼みの部分も否めない。

    戦闘開始前でしかセーブができない仕様になっているため、ミスが出来ない緊張感は半端なく
    そういったスリルを欲しているゲーム上級者にとっても、十分に楽しめる難易度に仕上がっている。



◆ キャラクター : 75点

    1枚絵も、経ち絵もともにクオリティは高いが、やや癖のある絵でもあるので、好みは分かれると思われる。
    ドジっ子、優等生、ツンでれ、熱血、クールなどなど、個性豊かなキャラクターが各種取り揃えられているので
    やり取りを見ていて飽きずに楽しめる。個人的なお気に入りキャラは、『星井なつみ』。ツンがでれしまくってます(≧▽≦)



◆ 総評 : 65点

    王道的なストーリーに加えて、ゲームシステムは、スパロボ系の正統派シュミレーシュンRPGであるため
    真新しさは正直あまりないものの、平均点以上の満足度を得る事は出来る。

    シナリオは、戦闘パートと、アドベンチャーパートを交互に繰り返すことで進めていくスタイルではあるが
    アドベンチャーパートが異様に長く、戦闘が終わってから次の戦闘が始まるまでに、結構なボリュームのテキストを読まないといけないので
    『くだらねー事くっちゃべってねーで、とにかく戦わせろや!!』っていう戦闘民族の方には、極上の放置プレイが体験できるだろう。
    そのため、このゲームでは、『ガンガンいこうぜ』ではなく『いのちを大事に』くらいの、広い心構えで挑むことを推奨する。

    それでも、どこか憎めない主人公の人柄に、長官やオペ子さんのように味のある脇役キャラ、そして随所にちりばめられた
    ギャグテイスト満載の掛け合いには、何度も笑わされたり、ほのぼのとした気持ちにさせられる辺りは、さすがアリスソフトと思わされる。

    ストーリーは1本道で、やり込み要素も、引き継ぎ要素もあまりなく、何よりヒロインごとの個別ルートがないので
    よほどこのゲームに愛着がない限りは、周回プレイをしようという気持ちは沸いてこない人が多いのではないだろうか。
    その上、15〜20時間程度のプレイ時間でクリアできるボリュームの少なさも、やや物足りなさが残った。

    ゲームに割ける時間が少ないリア充にとってはある意味良心的な作りだとは思うが、休日をゲームで時間を潰さなければ
    暇過ぎて自分を見失ってしまうヒキコモリンにとっては『足りねぇ〜な、足りねぇ〜よ!』と思わず口走ってしまうこと必至。

    と、まぁ好き勝手言いましたが、誰がいつプレイしても、それなりに楽しむことが出来る、良くも悪くも「無難」な1本でした。


    【おわり】




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