8月30日 どようび
ボールは友達。ボールもないボクはただのぼっち・・・



「ふぅー、ようやく『第11回 キャプテン翼U プレイ日記』が完成しました。」
「あ、このプレイ日記まだ続いてたんだ?」


「そ、そりゃ、そうですよ。

 この隠れた名作ゲーム ファンコン版『キャプテン翼U』の素晴らしさを日本中に伝えるために始めたんですからッ!!」



「このプレイ日記によってワールドカップに興味を持つ人が1人でも増えれば、なんて息巻いてたけど

随分前にワールドカップ終わっちゃってんだけど・・・」

「・・・・・・・・・。」
「それどころか、このプレイ日記ってまだ全体の5分の1も終わってないよね?」
「・・・・・・・・・・・・。」
「まぁ、このサイトで最も自己満足なコーナーだし、誰も見てないから別にいいけどさ。」
「・・・・・・・・・・・・。」
「・・・・・・・・・。」
「それでは、2018年のワールドカップを盛り上げていく応援企画、はりきっていきましょー!!」
「あっ、目標を大幅に下方修正した・・・」




べ、別に、このページからバックナンバーを読んでもらいたいなんて、思ってないんだからねっ!?






第11話 「リオカップ決勝戦 vs フラメンゴ PK戦」 

                


両チーム一歩も引かない互角の攻防は
延長戦を戦い抜いても決着が付かず
リオカップ決勝戦は、今大会初めてのPK戦にまでもつれ込んだ。

PK戦に挑むメンバーは各チーム5名を選抜。



@ バビントン : アルゼンチンから来たサンパウロのもう1人の司令塔。

A ドトール : レナートの尻拭いは俺に任せろ!サンパウロの不動のセンターバック。

B ジウ : 翼?バビントン? 知らねぇな。俺が真のエースストラーカーだ!!

C プラトン : 背景キャラと侮るなかれ。胸に宿す闘志はチーム随一の熱血男子。

D 大空翼 : え、世界中に影響を与えた大空翼を知ってるかって?それ俺のことだけど?



サンパウロからは、以上の個性豊かなメンバーに、このPK戦を託した。
そして今・・・最後の決戦の火蓋がきって落とされる。




フラメンゴの先行でPK戦の幕が開ける。

お互いのチームから5人を選出し、交互にゴールを狙う。
コイントスにより、先行はフラメンゴが獲得。

このリオカップでは、予選を通じてもPK戦を体験してきていない守護神レナート君の
真の実力が試される時来る。

先行のフラメンゴの1番手のキッカーは『敵の7番』
その男は、静かにピッチにはいり、ボールへ向かう
彼が放つシュートの行方は、右か左か・・・




     

レナート君、このボールに反応。

『敵の7番』のシュートコースを予測し、ゴール右へと横っ飛び。
ボールに反応し、空中に浮いている間にレナート君は思う。



ってか、決勝戦の大事なPK戦の最初のキッカーを
こんな名前もないヤツに任せやがって!!


俺様を何だと思ってやがる!
ブラジルの名門チーム、サンパウロの正ゴールキーパーだぞ!!


これまでの失態は、この一瞬のために力を温存してきたに過ぎない。


そう、俺はまだ本気出してないだけ!!


この間、わずか0.3秒。
声にはならない叫びを上げながら、必死の形相でボールへ向かった。
そして・・・!!




あゝ無情。

絶対に許してはいけない先制点を、割りとあっさり奪われるという
ある意味予定通りの幕明けで、リオカップ決勝戦のPK戦は幕を開けた。

ネットに突き刺さったサッカーボールを見つめながらレナート君は思う。
さっきの言葉、声に出さなくて良かった、と。

あっさりとフラメンゴに先制を許してしまい
プレッシャーのかかる、後攻めサンパウロ。

そんな重苦しい空気の中から、1番手のキッカーがピッチに立つ。




          

1番手は、頼れる男バビントン。

絶対外せないというプレッシャーがかかる中
大空翼と並び、サンパウロが誇る2大エースの1人
バビントン君が同点ゴールを狙うべく、強烈なシュートを放つ。

唸りを上げて回転するシュートボールは
フラメンゴのゴールネットへと吸い込まれていく。


果たして、このシュートの行方は!?




なんだろう、この安定感(≧▽≦)

味方ながら、この安定感には軽く恐怖心を覚えるほど。
決めて欲しい時には、きっちりと決めてくれる仕事人だな、ホント。

そんなサンパウロの裏エース、バビントン君の活躍にて
すぐさま同点に追いつくことに成功。

同点に追いつかれたフラメンゴは
こちらも裏エースであり、何気にこの試合2点を奪っているサンタマリアくんが出陣。




          

サンタマリア君、至近距離から強烈なシュート。

先ほどの失態を取り戻すべく
密かに闘志を燃やしていた、レナートくん。
気合が漲った表情でサンタマリア君のシュートを待ち構える。


レナート頼んだぞ!!
ここを防いで、悪い流れを変えてくれー!!





          

なんだろう、この安定感 (≧▽≦)


味方ながら、この安定感には軽く恐怖心を覚えるほど。
くぅ〜、さすが役者だ。
その場から一歩も動いてないのに、試合を盛り上げてくれやがるぜ!!





_| ̄|○





さて、続いてのキッカーは
サンパウロの不動のセンターバックとして

幾度となくレナートの尻拭いを余儀なくされてきたドトール君。

無様に点を決められたレナート君を横目に
これまでの鬱憤を、この一蹴りに込めて、いざ参る。




カルロス君 ミラージュシュート

頼んだぞ、ドトール!!

サンパウロイレブンの中において
ディフェンダーでありながら『シュート力』は、チーム屈指の破壊力を誇るこの男。

その破壊力抜群のシュートが
ゴール右隅へ向かって、唸りを上げる!!


レナートよ、そこで指を咥えて見ておくがいい。

俺は、オマエみたいな役立たずとは違うんだッッ!!



 


          

おぉ〜っ!ドトールくん外した〜!!

この流れ・・・絶対決める流れだろ・・・

そんな周囲の期待を見事に裏切るかの如く
ドトール君の痛恨のシュートミスが炸裂。





_| ̄|○      _| ̄|○





これでフラメンゴに先行を許してしまい、圧倒的に不利な状況へと追い込まれる。

続いてのフラメンゴのキッカーは『敵の4番』
ここで決められると、崖っぷちに追い込まれてしまうサンパウロ。
その全ての運命は、守護神レナート君に託された。


今度こそガチで頼んだぞ!!
ダメキーパーの意地をそろそろ見せてくれー!!!




    

うぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!

ダメキーパーって言ってごめんよ。
おまえは、やっぱり頼れる男だ!!!


守護神レナート君が、このピンチを必殺のパンチングで死守!!


この活躍に火がついたのは、昔から一緒にプレーしてきた
サンパウロの元エースである、センターフォワードのジウ君。


大空翼? 知らねぇな。

バビントン? 知らねぇな。



俺がサンパウロの真のエース、ジウ様だー!!




          

エースの意地、しかと見届けた。

チーム監督のロベルト本郷は、アルゼンチンからバビントンを補強しただけでは飽き足らず
日本からも愛弟子である大空翼を召集したことで
完全にサンパウロのエースの座を奪われてしまっていたジウくん。

それどころか、点の取れないセンターフォワードとまで揶揄された男が
この崖っぷちの場面で、しっかりと意地を見せ付けた。


オマエさん、格好良過ぎるぜ (・∀・)b


そんなジウ君の活躍により、このPK戦は更なる混戦模様へと展開されてく。




     


          

両軍一歩も譲らぬ攻防。

『敵の3番』がシュートを決めれば
すぐさまプラトン君のゴールで、同点に追いつく。

お互い一歩も譲らない、意地と意地のぶつかり合い。


キッカー
結果
   PK戦  
キッカー
結果
      0−1 敵の7番
バビントン 1−1      
      1−2 サンタマリア
ドトール × 1−2      
      1−2 敵の4番 ×
ジウ 2−2      
      2−3 敵の3番
プラトン 3−3      



3対3のドローのまま勝負は展開し
この試合の勝敗は、両チームの最後のキッカーに委ねられる事となった。

先行のフラメンゴは
最後のキッカーという大役を、この男に託した・・・



 

DF ジェトーリオ君。

フラメンゴの最後のキッカーとして登場したのは
エースストライカーのカルロス・サンターナではなく
試合中に全く見せ場のなかった、DFジェトーリオというまさかのサプライズ。

翼の得意技である『ドライブシュート』を必殺技に持ちながらも
試合中に全く活躍しなかったジェトーリオ君。

ここで彼にゴールを決めさせ、チームを優勝に導く事で
これまでの評価を帳消しにし、一気にこの試合の主役へと駆け上がらせようという


敵チームながら、最高に痺れる演出。


果たしてこの演出、吉と出るか凶と出るのか・・・




     




様々な想いを乗せたシュートの行方は・・・







      

結局、最後まで見せ場なし。


ここぞという時に
相手をさらに絶望の淵へと叩き落とすレナート君のまさかのセービング。

いや、まぁ、当然サンパウロサイドとしては嬉しいことなんだけど
なぜだろう・・・軽くレナート君に殺意を覚えてしまうのは・・・

この最高でイカした演出を全てぶち壊したレナート君によって
次にサンパウロがゴールを決めれば勝利という状況となった。

しかし、外せばサドンデスへと突入するため
カルロス・サンターナを温存しているフラメンゴの圧倒的有利な状況へと逆転してしまう。

そんな極限な状況の中
サンパウロは、この男に全ての運命を委た。






最後のキッカー。大空翼登場。


さすが主人公だけあって
この試合最大の見せ場に、自身の出番がやってくるという強運。








どこに ける?







          




緊張の一瞬・・・
最後のボールが、翼のもとから放たれた・・・







     




そして・・・







決まった!!

ゴーーーーーール!!!!







激闘、これにて終止符。

まさに「死闘」という形容詞以外思い浮かばない程の試合を制し
サンパウロがフラミンゴを下し
見事リオ・カップ初優勝!!

名勝負は相手なくして生まれない。

冗談抜きで長時間に及ぶ熱戦を全力で戦い抜いた
両チームの選手たちには最高のエールと惜しみない拍手を送りたい。


オマエらホント良く頑張った。

そして、良く頑張った、自分。



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