『RIN ‐リン‐』
作画 : ハロルド作石 (『月刊少年マガジン』 連載中)
伏見紀人の学園生活は退屈そのもの。
だが彼には「漫画家になる」という夢があった。
やってきた夏休み。渾身の一策を携えて憧れの講談社の編集部を訪れるも、評価はボロボロ。
落ち込む紀人だったが、夢にかける思いは衰えない。
一方、不思議な力を持つ少女、石堂凛。
彼女もまた、自分の居場所を見つけようともがく日々を送っていた。
紀人と凛、二人が出会うとき、壮絶な運命の扉が開く!!!
(作品紹介文章より) |
『Beck』や『ゴリラーマン』など、数々の名作を生み出してきた
ハロルド作石先生の最新作。
本作のジャンルを一言で表すならば、いわゆる『漫画家漫画』。
これまで、あまり取り扱われる事のなかったこのジャンルは
『バクマン。』の爆発的な大ヒットによって、脚光を浴びる事となったのは記憶に新しい。
本作品は、その大ヒットを受けた後に書かれた、言ってしまえば二番煎じ。
不朽の名作『Beck』の連載が終了し、ハロルド作石先生の次回作を心待ちにしていたのに
その答えが、このようなで結果であった事が、正直残念で仕方ない・・・
ーーーと、読むまでは思っていました。
確かにジャンルとしては同じ『漫画家漫画』にカテゴライズされ
何かと『バクマン。』と比較されがちのこの作品ですが、ストーリー展開は当然の事
物語の軸となる視点や、それを取り巻く周囲の環境は、全く異なるベクトルによって描かれている。
そして、その圧倒的な熱量が半端ない。
ろくに読みもしないで、偉そうに評論していた5分前の自分を
思いっ切りブン殴ってやりたい程に、胸を熱くさせられる!!
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