プレイを始めた瞬間から、目に飛び込んでくるのは
前作と比べて、格段にパワーアップしたグラフィック。


もうね、人類の進歩を感じたよね。


今から２０年以上も前に発売されたゲームでもあって
確かに近年のゲームと比べると、多少の古さは感じはするが
２５６色という限られた制限の中から生み出される１コマ１コマの完成度は
素晴らしいと言わざるを得ない。

そしてそれは、現在進行形で充分に実用レベルであると、ここに追記しておこう (｡-_-｡)ﾎﾟｯ

さてさて、この完成度の高さは、なにもグラッフィックだけに限られることではない。
ゲームの『核』となるストーリーにも同じ事が言えるのだ。

重厚で最高に「ハイ！」なクオリティーのシナリオは、本作でも遺憾なく発揮されているわけで
それは、無条件で僕らのハートを鷲掴みにしやがるのですよ。


ちなみに、前作の『ランス０３』では、『リーザス』や、『自由都市』『ヘルマン帝国』と
広大なスケールの中で物語が展開されていきましたが
今回は空中に浮かぶ都市『イラーピュ』の中だけに行動範囲は限定されていると、ここに追記しておこう。


だったら、物語のスケールが小さくなってるだろ、だって？



   

悪いが皆さんの期待通りにはならん（ニヤリ）


確かに、前作と比べると、移動出来る範囲や、登場人物は少なくなっているのは事実。
だからと言って、物語全体のスケールが小さくなったかと問われれば


否ッ！！


断じて『否』である。

行動範囲が狭くなり、登場人物が少なくなった事と引き替えに
１つ１つのエピソードやキャラクターの濃厚さたるや
どろり濃厚ピーチ味以上だと言わざるを得ない。

プレイ途中で中弛みする事なんて一切ございません。
緊張感とワクワク感を保ちながら、最後まで一気にプレイすることが出来るのです。


個人的にランスシリーズのシナリオのクオリティは、このランス２〜４にかけてが
最も脂が乗っていた時期だったと言わざるを得ないわけですよ。




ランスシリーズの栄光時代はいつだよ・・・
『戦国ランス』の時か？


ランスシリーズは・・・



   

ランスシリーズは今なんだよ！！

人類が『魔人』に対抗する手段として生み出された『闘神』。
その闘神を従えて魔王討伐に挑んだ『聖魔教団』が、どのようにして誕生し
そして、どのようにして滅んでいったのか。
涙なくして語れぬドラマがそこにはあるわけですよ。


震えるほど熱く、腹を抱えるほど笑え、そして圧倒的な感動がある。
毎回毎回、アリスソフトは話の盛り上げ方をわかってるね、ホント。

こりゃあもう、女房を質に入れてもやるっきゃないっしょ？


ちなみに、ヘルマン帝国を舞台とした『ランス９ -ヘルマン革命-』では
この『聖魔教団』が、がっつりとストーリーに関わってきますので
今後プレイ予定のある方はもちろん、既にプレイ済みの方であっても
本作をプレイする事で、よりゲームの世界観に入り込むことができると思います。


また、これまでの『ランス１〜３』は１０時間前後でサクっとクリア可能でしたが
本作では、これまでと比べてゲームのボリュームが圧倒的に増えており
プレイ開始からクリアするまでに、２０時間超えのボリュームとなっておりますので
じっくりと腰を据えてプレイすることを推奨します。

ゲームシステムとしては、これまでのランスシリーズを継承しており
コマンド選択型アドベンチャー＋ダンジョン探索ＲＰＧとなっています。

とは言え、先程も述べた通り、物語は『闘神都市イラーピュ』の中で展開されており
探索できる場所は、闘神都市の東西南北にそびえ立っている『４本の塔』の内部に限定されています。

そのため、基本的には同じ塔の内部をグルグルと探索する事となり
町で情報収集→塔を探索→新たなイベントやアイテム発見→町に戻って情報収集→塔を探索・・・・
それを繰り返して、少しずつ物語の核心に迫っていくといった感じが基本パターンとなります。

また、このゲームには『日にち』と『時間』の概念があり
敵と遭遇したり、ダンジョンを進んだりする等、ランス一行が行動をするたびに
時間が経過していき、夜の２０時を過ぎるとその日の探索は終了となり、街の宿屋に戻ることになります。


   


とは言え、翌日となっても、前日に戻った場所から探索を再開出来ますし
『日数』がどれだけ経過したとしても、イベント等の進行には全く影響しないので
じっくりと自分のペースでプレイしてもらっても、全く問題はありません。

それどころか、探索を終了して街に戻った後には
めくるめく魅惑の世界が展開されるってんだから

女房を質に入れても、早く帰るっきゃないっしょ？

一刻でも早く、愛娘が待つ家に帰りたい父親の心境を
よもや、このゲームで体験出来るとは、思ってもみませんでした。


とまぁ、そんな感じで、ゲームシステムに関しては特に気になる点はなく
この時代のゲームにありがちな、致命的なバグや
誰がそれ気付くっちゅーねん、といった理不尽な謎解きもないので、快適にサクサク進められます。

塔内で行われる敵キャラとの戦闘も、前作と同様にシュミレーションＲＰＧ風味です。
とは言え、前作と比べてシステム面が大幅にパワーアップされており、格段に操作しやすくなっています。

細かい点を上げるときりがないですが、向上された項目の中で特に大きな変更点としては
ランス以外のキャラクターにも細かく指示が出せるようになった事。
これに尽きますね、ホント。

前作ではランス以外のキャラクターは、全てオート操作となっていましたが
今回は、参加全メンバーに細かく指示を出す事が可能となったので、戦略性が大幅に増しました。

ランス、リック、ジュリアを始めとした近接戦闘型、イオや志津香様のようなソーサラー。
回復役のシィルや、メリムやマリアといった援護型のキャラクター。
そして、相変わらず中途半端なかなみちゃん等、それぞれの特性もしっかり色分けされているので


グッド！です d(・∀・o)

また、それぞれのキャラクターごとに強力な『必殺技』を持ち合わせているので
多少パーティーのレベルが低くても、じっくりと戦略を練って挑めば
強力な敵とも互角に渡り合うことが可能となるのです。


そして、神の目でさえ追い切れない速度で繰り広げられる
『オートモード』は本作もしっかりと健在なので、ご安心を。
ボス戦以外は、このオートモードを駆使すれば
ストレスを感じることなくサックサクで探索を進める事ができます。

とは言え、階層が深くなっていくにつれて、当然敵キャラも強さを増していきますので
パーティーのレベルが低いのに、オートモードを貫いていると
神の目でさえ追いきれない速度で全滅しますので、その辺りは見極めながらプレイしましょう。


全滅しないためにも、ＲＰＧでの必須科目『レベル上げ』と『装備強化』が必要となりますが
実はこのゲームでは、装備の購入に必要なＧＯＬＤは、敵を倒せば手に入るという単純なものではなく
お金の入手経路は、基本的には次の２パターンに限定されています。


�@ レアモンスターである『宝箱ダンゴ』を倒す。

   

遭遇率は結構低めのわりには、一度に入手できるＧＯＬＤも少ないため
収入源をこの方法だけに頼るのは、時間がかかり過ぎてしまいます。
なので、次に紹介するパターン�Aが、このゲームでの資金稼ぎのメインとなります。


�A 青年団からカツアゲする。

   

ある意味、ランスらしいって言えばらしい資金稼ぎ方法となります。
１日１回のみ実行が可能な、この青年団からのカツアゲこそが
このゲームでの唯一の、安定した収入源となります。

もはや資金を稼ぐためには、このカツアゲ頼みな部分があるので
レベルが低く、装備も整っていない序盤〜中盤にかけては、ダンジョン探索に向かう前には
毎朝欠かさずに行う事がほぼ必須となり、来る日も来る日も続けなければならないので

途中で、ゲームをやっている意味自体を見失いそうになりますが

生き残るためには、なりふり構っていられませんので
断固たる決意を持ってプレイをしましょう。

とは言え、面倒な作業であることには変わりないので
この辺りの部分は、リメイクの際には修正してもらいたいところ。


ってか、リメイクはよ！！ щ（゜ロ゜щ）

登場するキャラクターは、魅力的な仲間たちばかりで
この冒険に、これでもか言わんばかりに華を添えてくれます。

シリーズを重ねるたびに登場人物は増えていき、そしてそれらのキャラクターたちが
また次のナンバリングタイトル以降にも登場するというのが、このランスシリーズの特徴なので

捨てキャラなど一切存在しないのだッ！ 依然変わりなくッ！！


ちなみに、この『ランス０４』からの新登場キャラとしては
何気にマリア以来となる眼鏡っ子キャラの『メリム』や、『ヒューバード』『フリーク』といったパットン様ご一行。
この後のシリーズでも不幸な役回りしか巡ってこない、不幸のカリスマ『サナーキアちゃん』や
次作『ランス４．１』では見事ヒロインの座を射止めた『あてな２号』も本作が初登場となります。

そして何より、数々の『闘将』『闘神』の存在が本作の目玉ですね。
この圧倒的な存在感と、壮大過ぎる設定は、素直に称賛に値しますよ、ホント。

当然新キャラだけではなく、赤い死神リックやレイラさん、かなみちゃんやジュリアといった
このシリーズに欠かせない存在となっている『リーザス』勢や
魔想志津香や、マリアなどお馴染みの『カスタム』勢は、本作でも大暴れしてくれます。


これらのどのキャラクター達にも、詳細な設定があって、存在意義があって
そして、ドラマがある。
ホント、最高の馬鹿野郎どもの集まりなんですよ。


どいつもこいつも大好きだ、コンチキショウ！！



とまぁ、そんな感じで魅力的過ぎるキャラクター達と
壮大過ぎるストーリーと（・・・あとエロ）から織り成される『ランス�W -教団の遺産-』。

ゲームのボリュームも前作よりも圧倒的に増していて
遊びごたえも十分な仕上がりとなっています（・・・あとエロのボリュームも圧倒的に増加）。

そして本作も、これまでの旧ランスシリーズと同様に、公式ページから無料ダウンロードが可能なので
ランスシリーズ最終章となる『ランス１０』の発売を間近に控えた今こそ
一人でも多くの方にプレイして欲しい不朽の名作ゲームの紹介でした (･o･)ゞ


それでは、ここまで長々と語ってきましたが
つまり『ランス４』の素晴らしさを総括すると、かなみちゃんマジ天使ってことである。


        





    




大好きです。今度は嘘じゃないっす！