ジャストブリード 攻略レビュー
〜 偉大な同期の陰に埋もれた名作 〜


※ 極力抑えてますが、微妙なネタバレを含んでますので、気になる方は「戻る」ボタンをポチッとな。



「世間では『ファミコンクラッシック』がブームになってますけど。」
「そうみたいだね。」
「こっちからしたら、ファミコンはクラシックどころか、今だ現役やっちゅーねん!!
「え、なにそのニセ関西弁!?」
「たかだか30本プレイしただけで、ファミコンの全てを知ったような口をきくのは、やめてもらいたいっちゅーねん!!
「もう、突っ込まないよ?」


「こちとら、お前らが満喫してきた青春の淡い思い出も、キャンパスライフも、恋人との甘い時間も全て投げうって

  これまでの人生の全てをゲームに捧げてきてんだよ!!」

「す、すごい、とんでもなく格好悪い事を堂々と言っている!?」
「あとAKB48グループにも (。-_-。)ポッ 」
「す、すごい、さらにとんでもない追加情報が!?」


「ってことで今回は、『ファミコンクラッシック』には収録されなかったけど

  ゲームの完成度は、間違い無く一級品である至極のファミコンソフトを紹介してやるぜ。」

「は、はぁ、そっすか・・・」
「俺がこれまで、ぼっちでい続けていたことを、ありがたく思うんだな。」
「・・・・・・・・・・・・。」
「それでは、チェケェラー!!」
「相変わらず、闇が深いな・・・」



『ジャストブリード』(ファミコン) タイトル画面
タイトル ジャストブリード
ジャンル シュミレーションRPG
発売日 1992年12年15日
対応機種 ファミコン
発売元 エニックス



「毎回毎回、聞いたことないタイトルばっかだな・・・」
「ってか、たまには、もっと有名なゲームを紹介してみたら?」



「断る。」
「えぇえぇぇぇええええ!?」
「有名ゲームの紹介したって、俺の文章力で他のレビュアーに勝てるわけねーだろ!!
「なに、かっこ悪いこと堂々と言ってんの!?」
「この業界は隙間産業なんだよ!ニッチさこそが正義なんだよ!ジャスティスなんだよ!!
「え、なにその開き直り・・・」
「ってか、『ニッチ』って響きを聞くと、NMB48のけいっち(上西恵)が思い浮かんじゃいますよね (≧▽≦) 」
「知らない。全力で知らない。」
「うぅ・・・なんで卒業しちゃうんだよ・・・。1期生としてずっと支えてきてくれてたのに・・・ (/_<)
「もうわかったから、次進めて。」
「えー、この『ジャストブリード』は、ファミコン末期の1992年に発売されたゲームなんです。」
「1992年って、すでにスーパーファミコン全盛期じゃん。」
「このゲームが、エニックスのファミコン最後のタイトルなんですよ。」
「この時期に、あえてファミコンでこれ程の大作を世に送り出した心意気は賞賛に値するね。」


「ちなみに、同時期には『ファイナルファンタジーV』『ロマンシング・サガ2』や『真・女神転生』

 さらに同じエニックスからも、『ドラゴンクエストV』が発売されるなど、スーファミ黄金期真っ只中だったんです。」

「今でも語り継がれる、そうそうたるラインナップだ。」
「この黄金世代と同期なので、世間的にも大して話題とならず、このゲームの存在自体が完全に埋もれてしまったんです。」
「そもそもその時期は、ファミコンをやってる人も少なかったしね。」
「そんな不運の『ジャストブリード』の世間的な立ち位置を、わかりやすくHKT48で例えるとですね。」
「いや、既にその時点で、わかりにくいんだけど・・・」


「HKT48の3期生の中で、ずば抜けて突出した、なこみく(矢吹奈子・田中美久)という同期の陰に隠れて

 埋もれてしまっているけれど、ポテンシャルの高さは間違いなく選抜レベルの、さえちゃん(栗原紗英)みたいな存在ですね。」

「知らない。全力で知らない。」
「何気に、隠れ巨乳ですし (。-_-。) ポッ 」
「あぁ、そうか・・・、すでに君は人して末期だったね・・・」


「まぁここで、さえちゃんの魅力を徹底的に語り明かしたいのは山々なのですが

 今回は寄り道せずに『ジャストブリード』について語っていくとしましょうかね。」

「あぁ、この子はどこで道を間違えてしまったのだろう・・・」










     





         
ーーー遙か昔、伝説の時代。

『ランブルビル』という国が栄えていたという。
その国は、7つの聖なる石の力に守られ、そして7人の導士に導かれ
永遠の平和と繁栄が約束されていたと伝わっている。

しかし1つの石に邪な影がさすと
ランブルビルは一瞬のうちに滅び去ってしまった。
聖なる石を携えた7人の導士達はそれぞれの民を率いて
新天地を求め旅立っていった。

それから、時は下り、ある夜のこと。
聖なる石の一つ『サファイア』の加護を受けた町『アストホルム』では
聖なる石を受け継ぐ家系の少女『フィリス』が新たな司祭となって
初めて執り行われる年に一度の『サファイア祭り』の儀式を行っていた。

サファイア祭りは盛り上がりを見せ、儀式は滞りなく終わり
フィリスは町の守備隊長であり、恋人でもある青年と村はずれで落ち合う。

しかし突如怪物が姿を現し、フィリスをさらって行ってしまった。
その場には、フィリスが身につけていたサファイアが残るのみ。

フィリスはなぜさらわれてしまったのか・・・
突如姿を現した怪物達の目的は何なのか・・・

青年は残されたサファイアを手に
守備隊の仲間と共に、フィリスを救出する旅に出た。


「いわゆる正統派な、王道ストーリーだね。」
「そうですね。このストーリーがいかに正統派なのかを、わかりやすくHKT48のメンバーで例えるとですね。」
「・・・・・・・・・・・・。」
さくらたん(宮脇咲良)とか、あおいたん(本村碧唯)のような、正統派アイドル路線に近いものがありますよね (≧▽≦)」
「知らないゲームを、知らない人で例えられても、パニックになるだけですが・・・」
「このようにストーリーは確かに王道ですが、ただそれだけで終わるゲームと思ったら大間違いですよ!?」
「お?」
「王道な流れの中にも、感動や胸熱な展開が盛り沢山で、最後まで中弛みすることなく一気にプレイできますよ。」
「そうなんだね。」
「それでは続いて、ジャストブリードたんのゲームシステムを紹介していきましょう。」
「たんをつけるな。」





     



      




「ターン交代制のシュミレーションに、RPGを融合させたハイブリットなゲームシステムなんです。」
「ハイブリットて・・・」


「通常のRPGのように、町を訪れて、そこで情報収集したり、ショップでアイテムを購入して装備品を整えたりして
 
 次の目的地まで向かう道中が、ユニット型のターン交代制のシュミレーションパートって感じになります。」

「確かに当時としては、画期的なシステムだね。」


「通常のシュミレーションと違って、ステージをクリアしたら、また次のステージへ・・・という感じとは趣向が異なり

 敵を全滅させなくても、ユニットが目的地までたどり着ければ、そのステージはクリアとなります。」

「ふむふむ。」
「なので、敵からひたすら逃げ回りながらでも、目的地まで到達できれば、それはそれで無問題なんです。」
「逃げることも立派な戦略ってことか。」
「そうなんです。逃げるは恥だが、役に立つんです ( ̄ー ̄) ドヤッ!
「ドヤ顔で言われても、微妙にブーム過ぎてるし・・」
「ただ、敵さんも全力で殺りにきますので、簡単には逃がしてくれませんけどね。」









     




「生きるか死ぬかの究極のサバイバル。」
「敵の数がエゲつないな・・・Σ( ̄ロ ̄)」
「味方ユニットも、6名で編成した部隊が、最大4部隊出撃しますので、敵味方入り乱れての総力戦となります。」
「自軍のユニットが24名とか凄いな。」
「まぁ、人数が多い分、敵も強めに設定されているので、気を抜くと片っ端からガシガシ殺られていきますけどね。」
「あぁ、命が儚く散っていく・・・」
「何とか次の町まで到達できれば、その後は魔法やアイテムで自由に行き来出来るようになるので、そこまでが勝負ですね。」









     




「同じステージは何度もプレイ出来ますので、お金を貯めて強力な武器を装備したりしながら、先に進めていく感じになりますね。」
「ユニットも『魔法使い』『弓兵士』『戦士』とか多彩なんで、戦略性も求められる感じだね。」
「ですね。ただ闇雲に突っ込むと返り討ちにされるので、ユニットの特性を生かしてしっかりと戦略を練る必要があるんです。」
「それにしても、グラフィックもそうだけど、戦闘パートの操作の快適さとか、ゲームの完成度半端ないね。」
「耳に残る音楽も多いですし、ゲームの完成度はファミコン最高レベルでしょうね。」
「フォントにもしっかりと漢字が使用されてるとかも、何気に凄いな。」
「ファミコンなのに、脅威の6メガビットの大容量ですからね。」
「もはやファミコンである必要がない。」
「最高の褒め言葉いただきました。あざーす (・o・)ゞ
「同じエニックスの『ドラゴンクエストV』よりも後にリリースされてるんだね。」
「このゲームの開発に3年掛けたと言われてますしね。」
「開発スタッフの圧倒的な熱量を感じるな。」
「ちなみに、キャラクターデザインは『3×3EYES』『ブルーシード』で有名な高田裕三氏なんですよ。」





   




「おぉ、これはジャケ買いレベルのクオリティだ。」
「まぁ、味方キャラの顔グラはゲーム中には全く登場しないので、生かしきれてない感が満載ですけどね・・・」
「敵キャラのグラフィックは1人ずつ丁寧に描かれているだけに、それは残念・・・」


「生かしきれていないと言えば、HKT48のさえちゃんですよ!!

  あれだけの素材を生かす事ができないなんて、運営は一体何を考えてるんですかね!?全くもって理解できないんですけど!!」

「執拗なまでにHKTネタをぶっ込んでくる事の方が、よっぽど理解できないけど・・・」
「ちなみに音楽は、アニメやゲーム業界の重鎮『田中公平』氏が起用されていているんです。」
「おっ、後にサクラ大戦とか手掛けた人だ。」


「さらには、シナリオはコラムニストの『カーツ佐藤』氏、プログラムは『森田将棋』に代表される『ランダムハウス』が

 開発に関わっていて、まさにオールスターキャストで制作されてるんです。」

「なに、その無駄に豪華すぎるメンツ。」


「この豪華なメンツが手掛けた、既存のRPGと一線を画すべく制作されたゲームって事もあって

 ゲーム中に随所に見られる遊び心や、洒落たセリフ回しも多くて、常にプレイヤーを飽きさせない作りになっているんです。」






     



      




『お楽しみのところ邪魔したな。この色男!』
「ゲーム冒頭で、主人公から姫をさらった怪物のこの捨て台詞を聞いた時点で、心を捕まれましたね。」
「こんな捨て台詞を吐いて姫を連れ去っていく魔物は、史上初じゃないか。」


「他にも、町の住人の家にあがって話し掛けたら『あんた、何なんだ?』と言われたり、オカマに惚れられたり

 重要な話の途中なのに『ところで、姉ちゃん、ホントにいいチチしてんなー』ってセクハラ発言をぶっ込まれたり等々。」

 
「ホント、隅々まで全力で製作されている事がヒシヒシと伝わってくるわ。」
「ここで紹介しているのは、ほんの一部に過ぎませんので、この続きはご自身の目で確かめてみて下さいませ (≧▽≦)」





     



      






「とまぁ、そんな感じで、決して難易度は低くはないですが、続きが気になるシナリオ展開も秀逸で

 ボリュームもあって、じっくりと腰を据えて楽しむことができる、そんな『ジャストブリード』の紹介でした。」

「ストーリーも含めて、全体的に完成度が高くて、なかなかの大作だったね。」
「そういう意味でも、『隠れた名作』と呼ぶのに相応しい作品と言えるのではないでしょうか。」
「だね。」
「エンディングまでの一本道を、途中で飽きる事なく全力で駆け抜けられること間違いなしですよ。」
「最近主流の、ルート分岐のマルチエンディングではないのも、個人的にはありがたいね。」


「ですね。1周クリアするのに数十時間かかるにも関わらず、

  マルチエンディングだと周回プレイしないといけないから、時間のない社会人にとっては、苦行に近いですしね。」

「ホントそれな。」
「握手会は周回プレイが基本ですが、さすがにRPGで周回プレイとか、マジ勘弁ですよ。」
「握手会は、周回が基本なんだ・・・」
「ってことで、圧倒的な完成度を誇るファミコン末期の名作『ジャストブリード』。機会がありましたら、是非一度ご賞味下さいませ。」
「これはプレイする価値ありだね。」
「ご静聴ありがとうございました!!」
「パチパチパチパチパチ☆」
「それでは最後に一言言わせて下さい。」
「言わせて下さい。」
「このゲームを一言で表現するならば。」
「表現するならば。」
「ジャストブリードって。」
「ジャストブリードって。」
「最高かよ!!」







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