月風魔伝 攻略レビュー
〜 パクリ?何それ、おいしいの? 〜


※ 極力抑えてますが、微妙なネタバレを含んでますので、気になる方は「戻る」ボタンをポチッとな。



「パクリなんかじゃねー!!」
「え、なに、なに、急にどうした!?」
「名前が似ているだけで、これは唯一無二の存在なんだよ!!
「落ち着け、落ち着け。何があったか話してごらん。」

「例えば、国民的アイドルグループの『AKB48』と『NMB48』は名前こそ似てますけど

 その本質は全く違うアイドルグループじゃないですか!?」
「え、い、いや、非国民側からすると、その違いは全くわからないんだけど・・・」

「何言ってんすか!?完全無欠のエースまゆゆがグループを牽引するAKBに対して、NMBはさや姉を中心に

 ドラフト生のりりぽんの台頭に加え、次世代エースのふうみるコンビ、そしてようやく日の目を浴びたあーぽん、さらには・・・」

「あ、うん、そうだった、そうだった!全然違ったわ!!」
「つまり『月風魔伝』『源平討魔伝』は似て非なるゲームであることを、今ここで声を大にして言いたいのです!!」
「い、今さらっすか!?」



『月風魔伝』(ファミコン) タイトル画面
タイトル 月風魔伝
ジャンル アクションRPG
発売日 1987年7年7日
対応機種 ファミコン
発売元 コナミ






呪われた地獄へようこそ。



月・風魔     





         
ーーー西暦一万四千六百七十二年(14672年)

魔暦元年(まれきがんねん)。
地獄界より覚醒した魔王・龍骨鬼が
月氏三兄弟(げつしさんきょうだい)の統治する地上界を狙い
侵攻を開始した。

平和を守るため、月氏三兄弟は家宝の霊剣・波動剣を手にして
龍骨鬼にに立ち向かうが、長兄と次兄は殺され
されには、三本の波動剣も奪われてしまった。

生き残った末弟の風魔は、悲しみを復讐の気持ちに変え
必ず龍骨鬼を倒し、波動剣を取り戻すことを、二人の兄の魂に誓う。

奪われた波動剣を取り戻して兄たちの仇を討つため
龍骨鬼の住む魔の島『狂鬼島』へと乗り込んだ。


「ひっひっひ。月風魔伝の世界へようこそ。」
「恐っ!?」
開始5秒で、これだけのインパクトを残したゲームが他にあっただろうか?いや、ない!!
「このインパクトは、もはやトラウマレベルだよ・・・」
「つまり、掴みはOKってことで、いいですね?」
「いや、掴まれるどころか、むしろ離れたんだけど・・・」








「ってことは、その離れた手を、こっちに引き寄せた反動を利用してラリアートを放てば、

 新日本プロレスの『オカダ・カズチカ』のフィニッシュホールド『レインメイカー』の完成という事でよろしいですね?」

「もう発言がカオス過ぎてついていけない・・・」

「おっ!!今のはオカダ・カズチカの所属ユニット『CHAOS』とかけたんですね!? さすがです!!

 まぁ、でもあれは、カオスじゃなくて、『ケイオス』って読むんですけどね (笑)」
「もうヤダ・・・」
「まぁ、冗談はさておき。」
「殺意しかわいてこない冗談をありがとう。」


「この月風魔伝のストーリーをざっくりまとめると

 『殺された兄の復讐と、奪われた波動剣を取り戻すために、龍骨鬼討伐の旅に出る』って感じになります。」

「それにしても、西暦14672年て・・・。過去の話と思いきや、未来の話なんだ。」
「今から12655年後の日本のお話ですね。」
「未来過ぎて想像も出来ない・・・」


「未来が想像出来ないって言いますけど、未来とは1秒後のことなんですよ!?

 明日でも来年でも、ましてや西暦14672年の事でもないんです!!」

「お、雪ちゃんのくせに、なかなか深い事言うじゃん。」
「と、皆さんご存知のSKE48が歌ってましたしね (≧▽≦)」
「いや、全く存知上げませんが・・・」
「ひっひっひ。ここからは更にあなたの知らない世界へご招待いたすぞよ。」
「・・・・・・・・・・・・。」





     



      




「じ、地獄絵図・・・」


「この月風魔伝は、フィールドマップを移動し、マップ上に配置された『鳥居』や『徘徊する鬼』と接触すると

 横スクロールのアクションパートに切り替わり、そのアクション面をクリアしながら目的地を目指していく感じになっています。」

「フィールド面とアクション面を交互に操作しながら、先に進めていく感じなんだね。」
「このアクション面も多種多様で、プレイヤーを飽きさせない工夫満載ですよ。」
「グラッフィックも綺麗だね。」
「おどろおどろしさ過ぎる世界観を、見事に表現したこのグラフィックは、見事としか言いようがないですよね(≧▽≦)」
「女子受けを全く度外視した、この潔よさは素直に称賛に値するよ。」





「さらにBGMも、この世界観に絶妙にマッチしていて秀逸過ぎるんです。」
「さすがコナミ。ゲームの雰囲気が見事に演出されてるね。」
「ふっふふ、秀逸な演出は、何もBGMだけじゃないですよ。」
「ん、他にもあるの?」
「それは、プレイヤー死亡時の演出なんです。」










「レトロゲームの真骨頂ここにアリ。」
「体力がゼロになると、白骨化するって、どういう原理だ。」
「敵に肉を削ぎ落とされたって事でしょうね。」
「何そのグロい演出・・・」
「とは言え、やられましたよってのが、一発で分かる見事な演出ですよね。」
「確かに、レトロゲームならではの、わかりやすさだよね。」
「ちなみに、アクション面で穴に落ちた際の演出は、もっとわかりやすいですよ。」
「どれどれ。」





死







「死」







「わかりやすい!!」



「レトロゲームの真骨頂ここにアリですよ。」
「ですな。」
「ってことで、このような無残な姿にならないために、自分自身を強化する必要があるんです。」
「ん、自分自身を強化する?」










「画面左上の『剣』のゲージは、プレイヤーの『攻撃力』を表しているんです。」
「なるほど、敵を倒すごとにゲージが少しずつ上がっていくってことね。」


「その通りです。皆さんご存知、AKB48のたかみな(高橋みなみ)が『BIRD』の曲の振り付けで

 剣を何百回も振る事で上達したと言っていたのと同じ原理で、本作も剣を何百回と振る事で強くなっていくんです(≧▽≦)」

「いや、全く存知上げませんが。」
「とまぁ、このように攻撃力を高める事で、強力な敵とも対等に戦えるようになっていくんです。」
「アクションRPGの醍醐味だね。」


「あとは、基本的な攻撃力はこの『剣』のゲージがベースにはなりますが

 それに加えて、多彩な武器を装備して戦う事ができるのも、このゲームの魅力なんです。」










     




「刀や手裏剣、大砲など、武器によって攻撃方法が異なるので、その時々の状況に合わせて、装備を切り換えて戦います。」
「適材適所ってやつだね。」
「この武器の入手方法は、『アクション面で入手』するか、『店で購入』するかの2通りです。」
「なるほど、それでお金を貯める必要もあるわけだ。」
「ただ、武器はどれも高価な上に、体力回復アイテムも購入したりもするので、とにかくお金が湯水の如くなくなっていきます。」
「さすがレトロゲーム。決してヌルくない難易度だな。」
「ちなみに、お店でお金が足りない場合は・・・」





月風魔伝 「それぐらいのかせぎじゃあ、うれないね。」








「それぐらいの稼ぎじゃあ、売れないね。」



「え、何この、突き放す言い方!?」
「当時は、このセリフを聞きたいがために、あえて選択していましたよ ( ̄ー ̄)ニヤリ
「生粋のドMかよ。」


「これらのように、このゲームはただのアクションゲームの枠には収まらず

 お金を貯めて武器を買ったり、経験値をためて攻撃力を上げる等、ある種RPG的な要素も兼ね備えているんです。」

「やり応え充分だね。」
「そんな数々の苦難を乗り越えた先には、いよいよアクションゲーム最大魅力であるボス戦に突入です (≧▽≦)」
「お、いいねぇいいねぇ☆」





月風魔伝 『龍骨鬼』



     




「迫力が半端ないね☆」
「どのボスキャラも、とにかくバカでかくて、迫力がマジパネェっす (≧▽≦)
「ボス戦のBGMも秀逸だし、無条件にテンション上がるね、これは。」
「とにかくボス戦は、殺るか殺られるかの大死闘ですよ。」
「手に汗握るとはまさにこの事だ。」
「この狭い画面全体を使って攻撃してくるので、避けきるのも不可能ですしね。」
「肉を切らせ骨を断つ状態。」
「初見で撃破するのは不可能に近いくらい、難易度も歯ごたえ充分ですよ。」
「繰り返しプレイすることで身体に覚えさせていく感じなんだね。」
「それだけに、撃破した時の達成感はマジパネェっす (≧▽≦)
「確かに。」
「ぷはー、このボス戦のために生きてるってもんだ♪」
「風呂上がりのビールみたいに言うなよ・・・」
「適度な難易度に、独創的な世界観、これぞ名作ゲームと呼ぶのに相応しい完成度と言ってもいいのではないでしょうか。」
「それは、素直に認めるよ。」
「ただ、こんな名作でも、当時はクリアするまでに、かなり時間がかかったんですよね。」
「あれ、そうなんだ?」
「その理由が、これです。」









     




「うぉ、急に3Dダンジョン!?」
「ゲームの中盤に登場するこの広大過ぎる3Dマップこそが、このゲームの最大の山場なんです。」
「マッピング機能もないし、確かにこれはちょっと骨が折れそうだね・・・」
「なので、ここで挫折してしまう人が、結構多いみたいですね。」
「んー、これだけの難易度だと致し方ないのかもね。」
「だからこそ、そんな人たちに声を大にして言いたい。」
「ん、なんて?」
「例え燃えさかる炎の中でも、信じた道を進むんだ!!」
「お、雪ちゃんのくせに、たまにはいい事言うじゃん。」
「と、AKB48も歌ってましたしね (≧▽≦)」
「・・・・・・・・・・・・・。」


「ってな感じで、このゲームには様々な魅力がこれでもかってくらい盛り込まれていますので

 最後まで飽きる事なく、一気にプレイすることができる名作ゲームと呼ぶのに相応しい作品だと思いますよ。」

「ゲームのボリューム的にも、長過ぎず短過ぎない感じなので、お手軽にプレイ出来るのもいいね。」
「それでは、この『月風魔伝』の魅力が伝わったところで、今回のレビューを終了させていただきます。」
「パチパチパチパチパチパチ☆」
「長い間ご静聴ありがとうございました☆」
「したっ!!」
「どうでしたか、最後にこのゲームの感想とかありますか?」
「つまり『リンクの冒険』『源平討魔伝』の世界観を複合させたゲームってことだね。」





「ヲイ!!」









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