cali≠gari (カリガリ)

公式HP
Vocal 石井 秀仁 いしい しゅうじ
Guitar 桜井 青 さくらい あお
Bass 村井 研次郎 むらい けんじろう
Drums 武井 誠 たけい まこと


BEST ママが僕を捨ててパパが僕をおかした日
Favorite リンチ・東京病・ブルーフィルム
     

独特な雰囲気と、強烈な個性を放つcali≠gari(カリガリ)。結成時から幾度もメンバーチェンジを繰り返して、最終メンバーは第7期。
2003年に発表されたベストアルバム『グッド・バイ』が彼らの最後の音源となっている。
結成当初から繰り返されるメンバーチェンジによって、最終的なオリジナルメンバーはギターの桜井青だけという入れ替わりっぷり。

個性派集団の彼らのその後は、ヴォーカルの石井秀仁は「goatbed」、桜井青と武井誠は「lab.」を結成。その後、武井誠は脱退し「Cyanotype」でドラムを担当することとなる。また、ベースの村井研次郎SAMURAI.W.KENJILAWの名でド変態メタルバンド(※誉め言葉)「sex MACHINEGUNS」にて、ハイスピードでドラムを叩きまくってます。



デモテープ 発売日 収録曲 レビュー 評価
第1実験室 1994年1月28日 CALI+GARI

記念すべきcali≠gari(結成当時はcali+gari)の初音源の1曲目の曲。独自の世界観を表現している怪しいメロディーからは、かなり危険な香りが漂ってます。ただひたすらにダークです。また、この曲は 後に発売される『再教育』に収録されている『僕≠僕』の原曲にあたります。

・・・?

壊れ気味の女性の笑い声から始まるという、これまた1曲目と同様 危険な雰囲気満載の曲。ただ、全体を通して聴いてみると、何だかゴチャゴチャしているだけの曲で、消化不良のまま終わります。

BEAST OF ROMANCE

ゆったりとしたスローテンポな曲。この曲も『再教育』に『ちぎられたロマンス』として再録されています。サビの部分は、青さんが「電車のリズムから変拍子を組み立てた」というエピソードあり。

LOVE FOR YOU

このデモテープの中では最も疾走感があるナンバー。後期cali≠gariではありえないような、いわゆるヴィジュアル系全開といった感じの曲。cali≠gariっぽくないと言われればそれまでだけど、個人的には今回の中では一番好きだったりします(笑)

総評

記念すべきcali≠gariのファーストデモテープ。cali≠gariの原点ここにありって感じですね。全体的にまとまってて聞きやすいと思います。ただ、いい意味でのcali≠gariっぽさってのはこのデモテープからはわかんないです。メジャーデビュー後にcali≠gariを知った人が聞くと、ヴォーカルも違うし曲調も全然違うしで、違和感を覚える事請け合いです(笑)原点を探る意味では、聴いてみて損はないデモテープだと思います。

洗脳 1994年2月16日 IF

この曲もLOVE FOR YOU』と同様に 後期cali≠gariではありえないような、ヴィジュアル色の強い曲となっています。思わず口ずさんでしまうほどキャッチーなAメロ・Bメロと、疾走感のあるサビている、正統派ヴィジュアルロックですが、初期cali≠gariの中では名曲の部類に入ると思います。当然、今回の中では一番好きな曲です(笑)

人形の家

ドロっとしたcali≠gari独特の雰囲気があり、歌詞も奥が深いです。初めに聞いた時はそれほどインパクトはなかったけど、聞けば聞くほど好きになっていく、そんな魅力を持っている一曲です。『再教育』にも再録されていますが、こっちのヴァージョンの方が全然いいです。

夜明け前〜いなくなってしまった懐かしい人達へ〜

ゆったりとした聴かせ系のナンバー。聞いてとても心地よい感じになります。桜井青ここにありって感じのセンスが光る1曲です。このの曲も後に発売される『再教育』に再録さています。

HUMAN SYSTEM

2曲目、3曲目とは一転して、スピード感のある曲です。曲中にちょっとセリフが多いのですが、曲自体は緩急があっていい感じです。

総評

目黒鹿鳴館でのライブにて販売されたcali≠gari2作目のデモテープ。それぞれの曲自体は悪くないけど、全体を通して聴いてみると、多少の物足りなさを感じます。もう一盛り上がり欲しかったかなぁ〜ってのが正直な感想。

第2実験室 1996年8月17日 ギロチン

タイトルもからもわかる通り、かなり危険な曲です。何かをはじくような音と悲鳴から曲が始まります。曲調もかなりハードで狂気の塊のような曲ですね。お勧めの一曲。

嘔吐

初め見たときは、あまりにインパクトの強いタイトルに軽くショックを受けた記憶があります(笑)曲自体はミディアムテンポな感じです。低いベース音がかっこいいです。

腐った魚

タイトルとは正反対の、ゆったりとした聴かせ系のナンバー。透明感があり、歌詞が(・∀・)イイ!

通り魔の季節

不思議な雰囲気が漂う単調なリズムが妙に頭に残ります。聴いてると途中ダレてきます。個人的には捨て曲。

オヤスミナサイ

とにかくメロディーが綺麗で優しい曲。サビも印象的で心地よく耳に残ります。初期のcali≠gariの中では最も好きな曲。青さんの才能が存分に発揮されている名曲です。

10
人間ポンプ

2ndプレスにのみ収録されている曲。曲調スローテンポなナンバーで、良くも悪くもないコメントの難しい曲。この曲のみ秀児さんが作曲されています。

総評

cali≠gariの3rdデモテープです。全体のほとんどが ゆったりとした曲で占められているので、通して聞いてるとなんか疲れます。個人的にはもう一盛り上がり欲しかったです。まぁ、良くも悪くもこのデモテープあたりからcali≠gariワールドの展開が始まりつつあるって感じですね。

嘔吐 1997年8月21日 嘔吐

ライブの時に無料で配布されたもの。『第2実験室』より新たに再録。若干演奏が荒々しくなっていて、歌い方がシャウトっぽくなっています。凶暴性20%増量って感じ?(笑)

オヤスミナサイ 1997年8月30日 オヤスミナサイ

ライブの時に無料で配布されたもの。同じく『第2実験室』より、新たに再録。心なしか音が軽快になった感じがします。

10

盲目であるが故のTHE統一感

2001年

MOON LIGHT 白昼夢

cali≠gariとは また一味違った(というか、まったく違う?)ヴィジュアル色全開なナンバー。メロディアスで心地いです。後に発売される『グッド・バイ』にも再録されています。

盲目であるが故THE統一感

かなりスピーディーで、この曲も好き。歌詞がなかなかデンジャラスな感じに仕上がってます。ムックの『盲目であるが故の疎外感』って曲をかなり意識していると思われます。サビのトコも明らかにパクってるし(笑)

殺す。私、思ひで

過去にドラムの誠さんが作った曲らしいです。ライブヴァージョンなんで、ちょっと聴き取りにくい部分もあるけど、この曲もかなりかっこいい感じのロックナンバーです。

総評

2001年の赤坂ブリッツワンマンライブの時に会場で限定販売されたデモテープ。cali≠gariという名ではなくLa'royque de zavyという名で発表されたもの。cali≠gariとして聴くのではなくLa'royque de zavyという全然別のバンドのデモテープだと思って聴いてみると、なかなかどうして名曲揃いです。



シングル 発売日 収録曲 レビュー 評価

第4実験室 補足版

1998年12月12日 禁色(SGバージョン)

新宿LOFTにて配布されたCD。『第4実験室』に収録されている『禁色』のアレンジヴァージョン。バックでSMチックなやり取りが行われていること以外、これといって変化はないです。

第5実験室 予告版

1999年6月27日 せんちめんたる

疾走感全開のハイスピードナンバー。無意識のうちに頭を振ってしまいます(笑)

月夜の遊歩道

曲が7分近くあるのでちょっとダルイかも。ゆったりとした感じで、曲自体は悪くないです。まぁ、すべては神がかりってことで(笑)

カリガリのコマーシャル

第5実験室』製作中のお知らせ。今世紀末最大の問題作になるようですよ?

さそり座の女

シークレットトラックとして、美川憲一の名曲をカバー。アレンジがかなりパンキッシュに仕上がっていて、度肝を抜かれるほどかっこいいです。っていうか、完全に原形をとどめていません(笑) とにかく必聴です!!

10
総評

せんちめんたる』『月の遊歩道』は『第5実験室』にも収録されていますが、シークレットトラックの『さそり座の女』はこのCDでしか聴けないので、機会があったらぜひ。『せんちめんたる』もかっこいい曲だし、繰り返し聴いてても飽きないシングルになってます。

君が咲く山 2000年5月5日 ドラマ「君が咲く山」

恒例となっているドラマシリーズ。高校生連続殺人死体遺棄事件のニュース番組のやり取りの場面を面白おかしくドラマにしています。ドラマの内容は次の曲への布石となっています。「くっくっくっくっ・・・」って笑い声が、頭から離れないのは何故?(笑)

君が咲く山

ネクロフィリズム(死体性愛)について歌った曲。軽い太鼓の音から演奏が始まって、明るい曲調の歌で、いわゆる「マーチ」ってな感じです。この曲を小学校の運動会の行進の時に流す学校があっても、それ程違和感はないのでは(笑)とりあえず、cali≠gari最強の暗黒青春ソングです。

ただいま。
-emf disco dub MIX edit-

2002年4月3日 ただいま。
-emf disco dub MIX edit-

2002年4月3日の渋谷公会堂にて配布されたソノシート。まさにdisco MIXってな感じで、こういうのは大嫌いな自分にとって、聴いててイライラしてしまいます。『ただいま。』自体はかなりの名曲なんですけど、アレンジによって大きく違ってくるなぁと改めて実感しました。好みの分かれるアレンジになってます。

第7実験室 予告版
〜マグロ〜

2002年4月4日 ドラマ「マグロ」

相変わらず青江さん大暴走(笑)意外と笑えるドラマシリーズ。

マグロ

記念すべきメジャーデビューシングル。メンバー曰く ストップ・ザ・5月病ソングだそうです。このCDの曲目を見ている限りでは、魚の方のマグロかなぁ〜と思いきや、実は電車の方のマグロです(笑)曲自体はかなり明るい曲で思わず口ずさんでしまうほどだけど、よく聴いてみると・・・って感じですね。ぐ〜るぐる〜ぐるぐ〜るぐる〜ぐる〜♪

かじか

ガチャガチャしててうるさいし、何言ってるのかもよくわかんない曲。とりあえず「かじか」ってフレーズだけはかろうじて聞き取れるけど、それ以外は意味不明です。

正直コメント難しいです。曲のような曲じゃないような・・・。『マグロ』をゆったりと歌ってみたり、みなかったり・・・。

カリガリのコマーシャル

予告版では恒例となっているコマーシャルです。今回の内容は『第7実験室』についてです。

総評

cali≠gariの記念すべきメジャーデビューシングル。CDの方は正直、『マグロ』だけで十分。まぁ、ドラマシリーズは笑えたけど、2回目以降はさすがに聴く気にならないですからね。曲だけを聴きたい人には、ちょっと(ってかかなり?)物足りないかも。CDの方よりも、メインはDVDの方ですね。

舌先3分サイズ 2002年10月30日 舌先3分サイズ

テンポの早い曲で、石井秀仁ここにありってな感じの曲♪歌詞をよく聴いてみると、結構すごいことを言っている(笑)とにかく、これは名曲ですっ。

君と僕

初めに聴いた時は、あまりにも曲調が似ていたので「あれ?19(ジューク)が楽曲提供したのか??」って思った。聴いていくうちにそれは大きな勘違いだと気付いて大反省。切ない歌詞と青さんの歌声が絶妙にマッチしていいてすばらしいです。

舌先3分サイズ(課題曲)

1週間でマスターを目指すボーカリスト養成講座の特別教材です。つまりはインストってことです(笑)

君と僕(自由曲)

上と同じです。

総評

1曲目、2曲目ともに名曲と呼べる完成度の高さはさすが。『舌先3分サイズ』の方はアルバムにもベストにも収録されていますが、『君と僕』はこのシングルにしか収録さていないので、ぜひ機会があったら聞いてみて欲しい1枚です。

青春狂騒曲 2003年2月21日 青春狂騒曲

比較的聞きやすい曲。メロディもいい感じで馴染みやすい感じになってます。「僕の前に続く道はない」って歌詞が、決められたレールがないと先に進めない自分にとって、深く胸に突き刺さりました(笑)

カリガリのコマーシャル

アルバム『8』の全曲紹介。青さんが一人二役やっているのだけど、男役の方の青さんの声は妙にかっこいいなぁ〜。特に「ダ・ダン・ディ・ダン・ダン」って言ってるとこがかっこいいです(マニアックですけど (笑)

9 スクールゾーン編

9 -踏-編
2009年7月22日 スクールゾーン

再結成1発目のシングルの1発目の曲は、ポップさ全開で、好きにならずにはいられない1曲。今までのcali≠gariにないような新鮮なイントロから曲が始まり、そして今までと同じ石井秀仁の天才的なヴォーカルが響き渡る。そう、これが唯一無二のバンドcali≠gariなのである。疾走感のあるノリノリな今作品は、何度となくリピート再生するに相応しい名曲。

-踏-

イントロはヴィジュアルロックテイストながら、曲自体は石井節全開。作詞作曲を石井秀仁が手がけているだけに、曲のテイストは彼のバンド『GOATBED』で歌われてるような曲調に近い感じではあるものの、ギターリフの格好良さにテンションが上がり、石井の歌声に痺れ、そして常人には解読不明な歌詞のオンパレード(笑)やはりこれは、cali≠gariにしか奏でることが出来ないようなサウンドなんだと思い知らされる。あと、この曲のPVの格好良さも秀逸。必見の価値あり。

PPPH

『スクールゾーン編』にのみ収録。
曲調はアップテンポで縦ノリな感じ。歌詞は要所要所にある「PPPH」という掛け声、あとは・・・何だろう?そんな感じで、ただひたすらに「PPPH」の掛け声を繰り返すというい、実験的な意味合いが強い曲。メロディー自体は嫌いじゃない。うん、嫌いじゃない。そう考えると、このメロディーには通常の歌詞をあてはめることは出来ず、この「PPPH」という言葉でしかマッチさせることは難しいということだろうか・・・。うん、確かに嫌いじゃない。でも評価は難しい・・・。

画竜点睛を欠いた曲

『-踏-編』にのみ収録。
時々あるよね、こういう捨て曲。今回のシングルではこの曲がまさにそのポジションを担っている。音はチャカチャカとジャズ調な感じなんだけど、歌声はボソボソ言ってるだけで聞き取りづらいのが致命傷。しかも1回曲が終わったと思ったあとに、まだ1小節続くというサディスティックぷり。まぁ、彼らの新しい取り組みは評価したい。

総評

メジャー4thシングルであり、活動休止前の最後の作品『8』から、約6年の歳月を経て発表された作品である。最近の音楽業界の流れに従って、「9 -踏- 編」と「9 スクールゾーン 編」の2タイプが発売された。正直表題曲以外の曲に関しては、どちらも捨て曲レベルなので、どちらもそれ程大差はないかな。何はともあれ、もう2度と聞くことは出来ないと思われていた彼らの新譜を、再び耳にすることが出来たことに、素直に感謝。日本にはまだまだ彼らが必要なのだと、再認識させられた1枚でした。

続、冷たい雨

2010年2月11日 続、冷たい雨

2010年2月11日に日本武道館にて行われたライブ、『解体』にて配布されたCD。これだよ、これ。ファンはこういうのを待ってたんだよ (゜∀゜) 名曲の続編は名曲にしかならないってことを、改めて再認識させられた1曲(※ロードは除く)。サビのメロディーラインと歌詞は『冷たい雨』をベースに作られている箇所が一部あるが、それが全く違和感なく、この曲に溶け込んでいる。cali≠gariによって、これまで数多く生み出されてきた、ミディアムテンポの名曲。歌詞の内容も秀逸。曲のアウトロは『冷たい雨』と同じで、そのまま雨音で曲が終わっていく手法も同様の作りになっている。

10



アルバム 発売日 収録曲 レビュー 評価
第3実験室 1998年6月6日 ドラマ「リンチ」

このアルバムから、cali≠gariの代名詞ともなった『ドラマシリーズ』が始まりました。今回のドラマシリーズは、時間も短くそれほど苦にならないです。なんで「いちぢく」をパクってこいと命令されていたのかは謎。何もそんなマニアックな果物じゃなくても・・・(笑)

リンチ

cali≠gariにハマるきっかけとなった曲。「追伸、僕は死にました。」というドキっとするようなセリフから曲が始まります。メロディーは爽やかで明るい曲なのだが、当然のごとく歌詞はそれとまったく相反するものとなっています(笑)暗黒青春ソング第一弾。

10
誘蛾燈

ねっとりと まとわりつくような歌い方と、cali≠gari独特のダークさを漂わせた曲。イントロや間奏部分の単調なテンポのメロディーが妙に頭に残ります。

冷たい雨

ゆったりとした綺麗なメロディーラインが印象的なナンバー。丁寧に作り上げられているというのが、すごく伝わってくる曲。まさに名曲と呼ぶのにふさわしいです。「僕が僕をやめること、それが一番いけないことだよ。」という部分はこのアルバムの歌詞の中で最も好きなフレーズ。

10
スカトロ

改訂版には収録されていないこのアルバムでしか聞けない曲。見ての通りタイトルからしてかなりヤバイ(笑)約1分間 無音部分があり、そのあとにギターソロから曲が始まる。あとは同じフレーズを繰り返し繰り返し、って感じの曲。せっかくなら、もっとハジけた曲でもよかったのでは・・・。ちょっと中途半端な印象を受けます。

総評

危険な曲あり、爽やかな曲あり、奥が深い曲ありで いい意味でcali≠gariらしさというものが表れている一枚。このアルバムから完全にcali≠gariの世界というものが築き上げられたと思います。後に発表される『第3実験室改訂版』との相違点は、『スカトロ』が収録されているかどうかの違いだけで、アレンジその他に変化はないです。

第4実験室 1998年12月12日 カリガリのコマーシャル

第三実験室 改訂版』絶賛発売中です、って感じのコマーシャル。

サイレン

サイレンの音から曲が始まり、サイレンの音で曲が終わる。独特のゆったりとしたテンポで曲が展開していきます。歌詞、メロディーともにcali≠gariらしい曲。後半部分の狂ったように助けを求める部分は危険度120%です(笑)

発狂チャンネル

歌詞、曲ともに危険なナンバー。この曲も、後半部分のポチの鳴き声がかなりヤバイ(笑)狂っちゃって、壊れちゃう曲で、聴けば聴くほどハマってしまう曲。

僕は子宮

約4年間かけて完成されたというcali≠gari史上最も完成までに時間を要した曲らしいです。ジャズっぽい仕上がりになっていて、確かに曲の完成度は高いけど、正直言って理解不能。ただしcali≠gariファンの間では人気度が高い。何故・・・。

カリガリのコマーシャル

ヒストリービデオ『走馬燈』が発売されたんですって奥さん、って感じのコマーシャル。

夜行列車

ポップなナンバー。メルヘンチックな雰囲気全開の曲。

ハクセイ

このアルバムの中で、最も歌詞がヤバイです。ストレートな言葉で表されていて、不快な気分にさせられる人もいるかも。まぁ、それがcali≠gariのよさでもあるんだけど。リズムの方もかなりスローで、じっくりと歌い上げられています。曲の最後は「君のアソコは?」というセリフで終わる。後味悪いです・・・。

グッド・バイ

爽やかで明るいナンバー。このアルバムの中では明らかに浮いているけど、文句なしで素晴らしい完成度です。誰が聴いても素直にいいと思えるような名曲。

10
総評

ダークな雰囲気全開のアルバム。全体的に通して聴いてみても、あと味の悪さがかなり残るヘビーな一枚。アルバムのテーマが統一されているという点は評価できるが、好き嫌いが最も現れる一枚。これから、cali≠gariを聴き始めようと思っている人にはお勧めできません。まずは、他のアルバムを聴いて cali≠gariワールドに洗脳されてから聴くことをお勧めします。その中でも、『グッド・バイ』は万人にも受け入れられる名曲なので必聴です。

第4実験室 改訂版 1999年10月31日 ドラマ「禁色」

cali≠gari恒例のドラマシリーズ。特に面白みはなく、鼻にかかった声が逆にイラだちを誘います。それが狙いなのだろうけど・・・。

禁色

一世代前のタンゴ調の曲で、レトロな雰囲気が漂いまくりのナンバー。

総評

第4実験室』に上記の2曲が追加され、コマーシャルがなくなった 全8曲入りのアルバム。改訂版やら補足版やら予告版やらで、何がなんだかワケがわかりません。。。

第5実験室 1999年12月12日 「第5実験室」入口

SEというか足音というか・・・。

ゼリー

cali≠gariには珍しいヒップホップ調の曲。青さんの引き出しの多さが伺える一曲です。

歪んだ鏡

このアルバムの中では最もダークな曲。歌詞がちょっと切ないです・・・

カラス

この曲も、cali≠gariには珍しい8ビートの曲。それでも、cali≠gari特有の独特なリズムは失われる事なく、完成度の高い曲となってます。秀児さんの声がかっこいいです。

ドラマ「せんちめんたる」

恒例のドラマシリーズ。スタジオと現場と青江さんとのやり取りが、かなり厄介です(笑)聴く時はプレイヤーの音量に注意して聞くことをお勧めします。

せんちめんたる

シングル曲。ノリノリでイケイケなナンバー。

はにかみ屋の僕

楽器等を一切使わず、一定のリズムで刻まれる手拍子とヴォーカルのみの曲。秀児さんがヴィブラートきかせまくってます。

月夜の遊歩道

ゆったりとした感じで曲自体は悪くないけど、7分近くあるのでちょっとダルイ。サビの部分が『夏の日』と同じメロディーです。

37564。

ひたすら「皆殺し」と繰り返すナンバー。歌詞とは相反して、曲の方は非常に明るいノリになってます。一度聴いたら頭から離れないかも(笑)

10 弱虫毛虫

ちょっと歪んだ人間像をテーマとしている曲なのだけど、誰しもがこのような気持ちを抱えて生きているんだろうなぁと思う。共感できるとか、そのよな安っぽい言葉では片付けられないほど、深く胸に刻まれた曲。

11 冬の日

まさに名曲と呼ぶのにふさわしい完成度。透明感があり、歌詞の方も奥が深く、青さんの独特の世界観が表現されています。改めて青さんの曲の感性やセンスには驚かされます。

10
12

「依存」と言う名の病気を治療する病院

これも文句なしの曲で、このアルバムの中で一番好きな曲。メンバー曰く「心の自立」テーマソングだそうです。曲調はヴィジュアルっぽい感じのアップテンポなナンバーで歌詞もすばらしいです。「寂しくなくちゃ知らない事も、傷つかなくちゃ知らない事もいっぱいいっぱいあったのに、僕は見て見ぬ振りしてうつむき黙り、寂しいのが嫌だとか傷つくのが嫌だとか泣き言ばっかりで、謝る事しか知らなかった」 このフレーズが特に好きです。とにかく名曲です。

10
13 「第5実験室」出口

入口から入ったら、出口から出るということで・・・。

総評

前作の『第4実験室』とはまた違った感じになっていて、新しいことに挑戦しようとしているのが、ひしひしと伝わってきます。一曲ごとに それぞれまったく異なったcali≠gariワールドを展開して、聴いてて飽きないです。何気に一番好きなアルバム。これからcali≠gariを聴こうとしている人にお勧めしたい一枚です。



アルバム 発売日 収録曲 レビュー 評価

ブルーフィルム

2000年7月7日 ヱロトピア

個性的過ぎる曲ばかりを詰め合わせた今回の『ド変態エロアルバム』のオープニングを飾るのに相応しく、今までのcali≠gariとはまた違った雰囲気を漂わせている。ねっとりとした纏わりつくような歌い方に、独特なリズムを奏でるアダルティーなナンバー。

ミルクセヰキ

やびゃあ。この曲はとにかく、やびゃすぎる。数あるcali≠gariの楽曲の中でも、間違いなく3本の指に入る程の変態っぷり。
曲のリズム自体は、終始ピコピコしていて一見かわいい系の曲っぽいが、その裏に隠された歌詞の内容の破壊力ときたら、後頭部を鈍器でフルスイングされたような衝撃と同程度だと推測される。特に曲の途中でミルクセヰキの作り方を説明している時の、ぶっ飛び具合には度肝を抜かれること請け合いです(笑)

ポラロイド遊戯

可もなく不可もなくといった感じの、当たり障りのない曲。そんな中でも、新ヴォーカルの石井秀仁の歌唱力の高さは群を抜いている。

音セックス

60秒間の奇跡を『ピンボン』『ブー』の2つの効果音で見事に表現している、要はインスト。奥が深いんだか、適当に作ったんだか、こういう遊び心に対する評価は難しいもんです。

真空回廊

綺麗で優雅なナンバー。今までのcali≠gariにはなかったようなメロディーラインが新鮮です。

原色エレガント

終始ゆったりとしたスローなテンポで曲が展開されていく。終始曲調にあまり変化はなく、演奏時間も6分半と長いため、途中でダレてくる。

ブルーフィルム

2曲目の『ミルクセヰキ』が、cali≠gariの中でも3本の指に入る程の変態曲ならば、この『ブルーフィルム』は、3本の指に入る程の名曲。アップテンポで、思わず口ずさみたくメロディーを奏でつつ、歌詞はどこか儚げで涙を誘う。そんな桜井青のセンスをまざまざと見せ付けられたようなナンバー。ちなみに1曲目の『ヱロトピア』と、この『ブルーフィルム』は2つで1セットになっているそうです。あと、歌詞に登場する「空気が薄い映画館」って一体どんな映画館を指すんだろう・・・。

10

真空回廊
(Gravity-Free Remix)

タイトルからもわかるように、5曲の『真空回廊』のリミックスヴァージョン。演奏時間も長いし、ただひたすら退屈なだけのリミックス。なお、この曲は2ndプレスにのみ収録されているので、ご注意を。まぁ、あえてこの曲を求めて、2ndプレスを捜し求める価値はないだろうけど・・・。

総評

新ヴォーカルに石井秀仁を加えたことにより、更に音楽の幅を広げ、進化しつつある新生cali≠gariの1枚目のアルバム。このアルバムのテーマは、ずばり『エロティック』。1曲目から妖艶な曲を配置し、最後までそのテーマを貫き通したアルバム。聞く人によって好き嫌いが大きく分かれる1枚ではないでしょうか。ちなみに自分は嫌いな部類です(苦笑)おそらくアルバムを1枚通してじっくりと聞いた回数は、数える程しかない気が・・・。2曲目の『ミルクセヰキ』と、7曲目の『ブルーフィルム』。今回のアルバムはこの2曲に尽きますね。とにもかくにもcali≠gariの個性が、ギュギュッと凝縮された1枚。



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