「と、と、とんでもない事件が起こってしまった・・・!!」




「いやー、とんでもない事件が起こったね。」
「あ、やっぱそこ触れますか・・・」
「そりゃ、そうでしょ。ヲタにとっては、とんでもない大事件じゃん。」
「そうなんですよ、ホントに驚きました・・・」
「だよねー。」



「まさか、AJスタイルズがIWGPのベルトを防衛するなんて・・・!!


「いやいや、プロレスの話じゃなくて・・・。突然、刺されたってニュースの方だって。」
「あっ、そっちですか。確かに衝撃的でしたね。」
「だよねー。」



「まさか、超獣ブルーザー・ブロディが刺されるなんて・・・!!


「いやいや、プロレスの話じゃなくて・・・。凶器がのこぎりだったって常軌を逸したヤツ。」
「あ、そっちですか。確かに、凄かったですよね、あの凶器は・・・!!」
「だよねー。」



「ホントに凄かったです!ミスター・ポーゴの凶器『ヤマタノオロチ』は!!

  まかさ、のこぎり刃を試合中に使うなんて、完全に常軌を逸してましたね。まぁ、観客は大熱狂でしたけど(笑)」


「いやいや、凶器で散々人を痛めつけておきながら、伊勢崎市議会議員に立候補したプロレスラーの話じゃなくて・・・」
「え、違うんですか?」
「違うって! 骨折までしてたってヤツだよ。」
「あー、そっちですか。確かに、骨折していたなんて驚きましたよね。」
「だよねー。」



「まさか、真壁刀義が試合中に下顎を骨折していたとは・・・!!


「いやいや、いかつい顔をしてるのに、スイーツが大好きというギャップに驚かされるプロレスラーの話じゃなくて・・・」
「後藤洋央紀の蹴りが顎にはいった時は、さすがにヤバイと思いましたもんね。」
「確かに、あのカウンターの蹴りを喰らったら、いくら頑丈な身体でも骨折しちゃうよね。」
「ですよね。そう考えるとメインイベントでAJスタイルズが防衛した事とあわせて、波乱含みの大会でしたね。」
「ホント一筋縄では終わらなかった11年ぶりの新日本プロレスの横浜アリーナ大会だったね・・・・・・って、違う!!
「え、違うんですか?」


「あ、いや、そういう意味じゃ違ってないけど・・・。確かに波乱含みだったし、次の大会はどうなるんだ・・・って違う!!

さっきから話してるのは、連日話題になった2人のアイドルの話だってばよ!!」


「あー、その話がしたかったんですね。 もぅ、早く言って下さいよ♪」
「ごめん、ごめん、伝え方が悪かったね。」



「確かに連日話題にりましたよね。ビューティ・ペア。」


「・・・・・・・・・。」
「絶大な人気で、会場に親衛隊とかもいたくらいですもんね。」
「女子プロレスラーの、ジャッキー佐藤マキ上田のコンビの話じゃなくて・・・」
「え、違うんですか?」
「さっきからしてるのは、CDとかも出してるアイドルの話だよ・・・」



「おっ、懐かしいですねー。 ビューティ・ペアも何枚かCD出してますもんね。」


「そうそう、『かけめぐる青春』は今聴いても名曲だよね。女子プロレスラーのCDなのに、80万枚以上を売り上げてるし♪」
「ですよね♪ プロレス仲間同士でカラオケ行ったら、絶対最後に全員で熱唱しますもん(笑)」
「だよねー。ヲタの中では鉄板ソングだよね(笑)」



「ビュ〜ティ、ビュ〜ティ〜♪」
「ビュ〜ティペア〜♪」
「ビュ〜ティ、ビュ〜ティ〜♪」
   





 
「ビュ〜ティペ〜ア〜♪」
   





 
「・・・・・・・・・。」
「・・・・・・・・・。」
「・・・・・・・・・。」
「・・・・・・・・・・・・。」
「・・・・・・・・・・・・。」
「で、何の話でしたっけ?」
「ごめん、こっちの負けだ・・・」




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