第19話 「マカマカ博士の行方」

                


全国規模で続いた暖冬も終わりを告げ
少しずつ春の足音が聞こえてきた摩訶摩訶日記も
ちょっと気取ってみたくなる 第19回目です。

最初に断っておきますが、ここから先は摩訶摩訶らしからぬシリアスな展開が続くため
今回の摩訶摩訶日記には、殆ど笑いはありません。


いつもないじゃんって言うな。


さて、マカマカ博士の手掛かりと、ヤン博士の行方を聞き出すために
人面犬に限りなく近い狼男とバトルしていたわけですが

苦難の末に4人がかりで半殺しにすると、その狼男は人間の姿に戻っていきます。
そして、その姿こそが・・・



ヤン博士その人なのでした。

何とヤン博士は、マカマカ博士の手によって狼男に変えられてしまっていたのです。
そして、自分の意思とは無関係に、満月の夜になると人々を襲い続け
その罪の意識に、深く心を痛めていました。

主人公たちの手によって、今まさに命の灯火は消えようとしているのですが
彼からは憎悪の念はまったく感じ取れません。
それどころか

「これで私はやっと、『ヤン』として死ぬことが出来る。ありがとう・・・」



(´Д⊂ヽ エエ話しやー



そして彼は最後に、自分とマカマカ博士が書き記した日記と
研究のデータをまとめたフロッピーが眠る『地下室の鍵』を主人公に手渡し
静かに息を引き取ります。

その『研究所の地下室』は、ガルル城から南下した場所にあるとのことなので
さっそく行ってみるとしましょう。

すると、見えてきましたよ。



地上にそびえ立っている、地下室が。
地上どころか、山頂ぢゃね?

この地下室(?)の扉を、先ほどの『地下室の鍵』を使用して開けると
そこには2冊の日記帳が並べておいてあります。

1冊はマカマカ博士の日記
そしてもう1冊はヤン博士の日記になります。

何故か2人の日記が並べて置いてあるという不自然さにはあえて触れずに
日記の中身を検証していくとしましょう。



     

〜マカマカ博士編〜

彼の日記にはこう綴られている。


私は人間の能力を
今までよりも優れたものにするための研究を日々続けている。
その研究もいよいよ最終段階へと進む事が出来た。

今までの研究の結果が正しいものであったのかどうか
自分の体を使って実験してみようと思う。

もしも失敗してしまった場合、私は一体どうなってしまうのだろう。
それを考えることが恐ろしい・・・



ここでマカマカ博士の日記は途切れている。



     



〜ヤン博士編〜

彼の日記にはこう綴られている。


研究は失敗に終わってしまった!!
マカマカ博士は確かに人間の限界を遥かに超越した能力を持つようになった。

しかし、それと同時に悪魔の心を持ってしまった。
彼はその能力を、人類の永遠の繁栄のためではなく、世界征服のために使おうとしている。
手始めに、人間を狼男に変えてしまう人体実験を私に施した。

だが私は、彼の野望を打ち砕くために、密かにある研究を進めてきた。
その研究結果を収めたフロッピーディスクを、この部屋のタンスの中へと隠した。
これを友人であるアルキメデス博士に渡して欲しい。

あぁ、月の光がまた私を狂わせる・・・



ここでヤン博士の日記は途切れている。


この日記の内容に従って、この部屋のタンスの中を調べると
ヤン博士の研究の成果を収めた『フロッピーディスク』を手に入れる事が出来ますので
アルキメデス博士に会うために、サイエンの町へと向かいましょう。



アルキメデス博士にフロッピーを。
アルジャーノンに花束を』みたいなノリで☆

ヤン博士から託されたフロッピーディスクには、彼の肉声が納められており
マカマカ博士が企てている世界制服の計画が語られます。

それによると、マカマカ博士は
悪魔の兵器』を世界中に発射して、すべての人類をミジンコに変えてしまおうという
非常にコメントし辛い計画を企てているようです。

いろんな意味で凶悪極まりない計画!!
その名も!!



いっそ、ひと思いに改造して下さい。

そう思わずにはいられないほど
新感覚の計画名です。


実は、先程のヤン博士の話には続きがあり
この『ミジサイバー改造計画』は『秘密の実験工場』を拠点として
着々と計画が進められているとのことなのです。

わずか1.44MBの容量しかないフロッピーディスクに
なぜこれだけの大容量の音声データが収録できたのかにはあえて触れずに
その『秘密の実験工場』の在り処を探し出し
リアルに想像してはいけない気がしてならない計画を阻止するとしましょう。

そうと決まったら、まずは『秘密工場』の手掛かり掴むことから始めなければなりません。

主人公一行は、これから先に続く長い旅路を覚悟したその時
ある一人の男が、沈黙を打ち破るべく口を開いた・・・



     


予想された長旅、わずか7秒後に終了。

だぁからお前はアホなのだぁぁっ!!』と言わんばかりの発言に
ベアクローで側頭部をエグってやりたい気持ちになりましたが

さっさとこの旅を終わらせたい気持ちの方がはるかに勝っているので
行く先を教えてくれたパスカル博士に素直に感謝しつつ
当たり前のように場所がバレている『秘密工場』へと、足を進めるのでありました。


少しずつではありますが、着実に物語の核心へと迫りつつある主人公一行。

秘密工場では一体どんな研究が進められているのか?
そして、『ミジサイバー改造計画』の恐るべき実態とは!?

次回、その秘密工場の謎が明らかに・・・・




次回って、いったい何ヵ月後になるんだよ?という厳しい意見にはあえて触れずに
一行の気ままな旅は続けられるのでありました。

 



まぁ、こんな回があってもいいよね・・・



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